ソフトB・石川、6回5失点に肩落とす「相手に流れを与えてしまった。全部自分の責任」

[ 2021年6月5日 05:30 ]

交流戦   ソフトバンク1ー6阪神 ( 2021年6月4日    甲子園 )

<神・ソ>2回無死、佐藤輝(左)に左翼線二塁打を浴びた石川(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクは4日、阪神に1―6で敗れ、1分けを挟んで4連敗となった。先発の石川柊太投手(29)が立ち上がりにつかまり、初回、2回ともに2失点。6回には怪物新人・佐藤輝に適時打を浴びるなど、6回8安打5失点で4敗目を喫した。今回の交流戦では敵地で5敗2分けと白星が遠く、通算2勝6敗2分けと苦戦している。

 雨の甲子園。石川は立ち上がりに狙い打ちされた。初回、近本に左前打を許し、続く北條には左中間適時二塁打を浴び、わずか4球で先制を許した。なおも1死三塁で大山にも適時打を浴び、いきなり2失点。さらに2回にも2点を失い、序盤の4点が重くのしかかった。

 「初回、2回で完全に相手に流れを与えてしまった。対戦が少ないバッターに対し、もう少し考えた投球ができれば良かった。全部自分の責任」

 初回、近本と北條に打たれたのはいずれも直球だった。工藤監督は「初めての投手の変化球には対応しきれない。でも、直球には対応している。立ち上がりに変化球を多めに使っていれば」とバッテリーの配球に苦言を呈した。独特のパワーカーブは1安打もされなかったが、6回まで計100球を投じたうち18球と特長を出しきれなかった。

 怪物新人・佐藤輝との“モノノフ対決”も完敗だった。互いにアイドルグループ「ももいろクローバーZ」のファン。「抑えたら当たり前、打たれりゃルーキーは凄い。そこは大変な戦い」と話していた公式戦初対戦は悔いが残った。2回に二塁打を許し、その後に近本から2点打を浴びた。さらに6回2死三塁のピンチでは右前適時打を許した。2ボールとカウント不利となり、勝負を避ける選択肢もあった中、3球目の浮いたスライダーを打ち返された。

 工藤監督は「勝負に行ったのかもしれないけど、それにしては甘かった」と中途半端だった投球を嘆いた。チームは1分けを挟んで4連敗。首位・楽天とのゲーム差は2と広がった。得意にしてきた交流戦で2勝6敗2分けと苦しい戦いが続いている。

続きを表示

2021年6月5日のニュース