関本賢太郎氏 阪神救援陣に「救世主」 藤浪は今後も中継ぎ起用を 勝ちパターンに入ればチームに大きい

[ 2021年6月5日 05:30 ]

交流戦   阪神6ー1ソフトバンク ( 2021年6月4日    甲子園 )

関本賢太郎氏
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 【関本賢太郎 視点】 5点をリードした9回の1イニングを藤浪が無失点に抑えた。岩崎と入れ替わりで昇格。150キロを超える力のある真っすぐで、この日はふつうにストライクを取れていた。まだ1試合だけだが、もしもこのまま勝ちパターンに「藤浪」というカードが加わることができれば、チームにとってこれ以上なく大きい。

 岩崎の代わりは岩崎にしか務まらないと思っている。しかし岩貞、岩崎、スアレスの3人だけで1年間を乗り切るのはあまりにも酷。開幕からフル回転してきた左腕2人がここに来て疲れが見え始めているように、中継ぎの強化が急務だった。このままでは、スアレスにも負担がかかってしまう。そうならない前に、もう一枚、特に右投手が欲しかった。4人で、7回からの3イニングを逃げ切る――。理想をいえば、一日一人ずつ休ませることができれば、勝ちゲームはすべて拾っていくことが可能になる。

 藤浪は今季は開幕投手を務めたが、現状、先発ローテーションは充実している。しかし、その絶対的な力を“放牧”しておくのはもったいない。先発投手にどれほどこだわっているかは分からないが、今、チームに必要なのは、終盤の1イニングを圧倒して抑えてくれる投手。この日の藤浪の投球が魅力的に映った。(スポニチ本紙評論家)

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2021年6月5日のニュース