DeNAミスミス4連敗 54年「5・16」より2日早く 球団“最速”自力V消滅

[ 2021年5月15日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA2―9広島 ( 2021年5月14日    マツダ )

<広・D>選手交代を告げベンチに戻る三浦監督(撮影・奥 調)
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 風薫る5月…、のはずが、もう秋風が吹いているようだ。DeNAは拙守、拙攻で完敗を喫し、自力優勝の可能性が42試合目で早くも消滅。三浦監督は「数字上の問題はあるかもしれないが、目の前の試合を一戦一戦、戦っていくだけ」と声を絞り出した。

 最下位のチームを象徴する内容だった。0―0の2回。先発の新外国人・ロメロが先頭・西川に一塁へゴロを打たせたが、ソトがベースカバーのロメロに悪送球。続く安部の二塁へのゴロは牧が二塁ベースに入った遊撃手・大和へ悪送球だ。右腕の士気は下がり、この回3失点。結局4回途中5失点で降板し指揮官は「ロメロはゴロを打たせる投手。ミスが出ると流れは来ない。しっかり守らないと」と苦言を呈した。

 打線も4回以降は無安打で単調な攻撃を繰り返した。2月の宜野湾キャンプで掲げた積極走塁は開幕から影を潜め盗塁数はリーグ最少の8。首位の阪神は32だ。一方で投手陣も12球団ワーストの防御率4・67。負の数字を挙げればきりがない。

 42試合目での消滅はチームでは54年の洋松の32試合に次ぎ、76、89年と並ぶワースト2位タイ。だが月日だけで見ると最も早かった洋松の5月16日より2日早く「チーム最速」だ。1分け挟む4連敗と好転の兆しさえないが、応援してくれるファンがいる限り、全力を尽くす義務がある。(大木 穂高)

 《5月中は3度目》DeNAの自力Vが消滅。DeNAが残り101試合に全勝しても112勝26敗5分けで勝率・812。この場合、阪神はDeNAとの残り16試合に全敗となるが、他カードの合計89試合に全勝すれば115勝26敗2分けの勝率・816とDeNAを上回るため。42試合目での消滅は球団では54年の32試合目に次ぎ76、89年に並ぶワースト2位タイ。5月中の自力V消滅は17年のロッテ(5月16日)以来で、球団では54年の5月16日、76年の5月30日以来3度目で5月14日は最も速い。

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