亀山つとむ氏 阪神は14日から敵地巨人戦 坂本、菅野いない今、全力で叩いてゲーム差広げろ

[ 2021年5月13日 05:30 ]

打撃練習を行うロハス(撮影・北條 貴史)
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【亀山つとむ 視点】あす14日からの巨人3連戦が大きな意味を持つと思っている。阪神は開幕から快調に首位を走るがチームも、ファンも、やはり巨人は気になる存在だからだ。矢野監督もはっきりと「やっつけないといけない相手」と言葉に出して、強く意識している。

 昨年は特に東京ドームで3勝9敗。しかも8連敗からスタートして、勝った3つもペナントレースの大勢が決まってからのものだった。今年は違うと思いたいが、4月20日からの3連戦で○●●と負け越している。

 その意味でも、この日の降雨中止は残念だが、青柳が巨人戦に回れることになった…とプラスに考えたい。もともと一つ“谷間”ができていたが、これで伊藤将、アルカンタラの3人がそろう。新外国人の初登板は未知な部分もあるが、9日のDeNA戦でガンケルが3回で緊急降板した後、馬場が3イニングのロングリリーフで勝ちきったように総力戦になっても勝算はある。

 4番の大山が抜けたことも、ロハスの“テスト期間”として有効に使えている。糸井の打撃好調も分かり、スタメンでイケるメドもついた。5勝0敗のガンケルの離脱も痛いが、同様にアルカンタラの腕試しも可能になった。無理のない、摩擦の起きないやりくりで豊富な戦力の再確認ができている。

 一方、3ゲーム差の2位・巨人は菅野も、坂本もいない。今のうちに叩いておかないといけない。全力で、3つとも取りにいきたいところで、一気にゲーム差を広げられるチャンスだ。若い選手たちは自信がつくし、唯一と言っていい懸念材料も解消できる。しかし、逆に負け越すようなことがあれば、やはり不安は大きくなる。前半戦のポイントになるとみている。(本紙評論家)

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