大山の穴埋める!!阪神・糸井7日のDeNA戦で今季初スタメン「いつでも、どこでも、暴れたい」

[ 2021年5月7日 05:30 ]

虎のバンダナを巻いて練習に参加した糸井(撮影・大森 寛明)
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 阪神・糸井嘉男外野手(39)が、7日のDeNA戦で今季初先発することが決まった。大山が6日に出場選手登録を外れたことを受け、矢野監督が佐藤輝の「4番・三塁」起用とともに明言した。球団現役最年長のベテランは開幕から慣れない代打起用が続いてきたが、相性の良い舞台での打棒爆発で、大山不在の穴をしっかりと埋めてくれるはずだ。 

 4番がいなくなっても、猛虎には「超人」がいる。ようやく訪れた初先発。糸井は自身の立場をしっかりと理解しながらも、発する言葉には自信が感じられた。

 「いつでも、どこでも、暴れたいという気持ちを持っている。もちろん、控えという立場で、危機感というのを持ってやっている。この下はファームという立ち位置なんで」

 プロ18年目の今季は、日本ハム在籍時の07年以来となる開幕ベンチスタート。ここまで代打出場が続き12打数3安打の打率・250。5日のヤクルト戦では1点リードの7回2死二塁で代打起用されたが、二塁走者だった近大の後輩、佐藤輝がけん制死。バットを振ることなく終わった。若手の台頭などで思うように出番が来ない中でも、腐ることもなく準備を続ける。試合の序盤は戦況を見つめながらナインに声をかけ、中盤以降はベンチ裏で準備に入る。これまで経験したことのない流れで過ごす日々は、糸井にとって刺激でもある。

 大山が背中の張りで出場選手登録を抹消され、ドラフト1位・佐藤輝の三塁起用に伴い、空いた右翼。矢野監督は「スタメンで使うよ。嘉男(糸井)自身がヤル気満々やと思う。準備というところではずっとしっかりやってくれていたので」と実績あるベテランの、いきなりの爆発に期待を寄せた。

 この日、チームは休日だったが横浜スタジアムで自主練習を行い、備えた。DeNA戦の通算成績はセ・リーグの球団別ではともに最高となる打率・328&58打点を誇り11本塁打。横浜スタジアムでは打率が・335と上がり8本塁打、32打点と好数字が並び、応える準備は万全だ。

 「(試合に)出えへんときもあるし、運動量的にもやっぱり減ってるから。そういう面では今日みたいな日に動いとく意味もある」

 弱肉強食の世界を生き抜いてきただけに、流れを読む力も十分。大山不在の時期だけとは思っていない。今年7月で40歳を迎えるが、まだまだ力に衰えは見られない。いきなりの全開。「超人」なら、やってくれる。

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2021年5月7日のニュース