千葉学芸、県初優勝!通算57発&最速148キロの二刀流・有薗が先制打

[ 2021年5月5日 05:30 ]

春季高校野球千葉県大会決勝   千葉学芸8―2専大松戸 ( 2021年5月4日    千葉県野球場 )

高校野球春季大会千葉決勝で初優勝を果たし、笑顔を見せる有薗(中央左)ら千葉学芸ナイン(撮影・西川 祐介)
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 春季高校野球は関東各地で決勝3試合が行われ、千葉は00年に男女共学化した千葉学芸が専大松戸を破り、春、夏、秋通じて初の県大会優勝を果たした。

 17安打8得点の猛打で専大松戸を圧倒した。大黒柱は有薗直輝(3年)。投手では最速148キロ、打者では高校通算57本塁打を誇る二刀流だ。決勝は「3番・三塁」で出場し、初回に先制適時二塁打を放つなど2安打1打点。昨秋は準々決勝で専大松戸と対戦し、延長16回の末に敗れた。雪辱を果たし「新しい歴史をつくれてよかった」と胸を張った。

 今秋ドラフト候補の右の強打者へのマークは厳しく、初戦では顔面に死球を受けて救急搬送。3回戦、決勝でも死球を受けたが「(出塁は)チームのためだから怖さはない」と言う。死球を受けた鼻は今も曲がっているが、勝利を追求する信念は曲げなかった。

 ゴルフ部は池田勇太を送り出した名門。野球では新顔だが、1887年創立と学校の歴史は古い。女子校から00年の男女共学化を機に硬式野球部を創部。初めて頂点に立った高倉伸介監督は「選手同士が考えて工夫した打撃をしてくれた。最後の扉をこじ開けた」と称えた。(柳内 遼平)

 ◇有薗 直輝(ありぞの・なおき)2003年(平15)5月21日生まれ、千葉県旭市出身の17歳。小2から野球を始め、中学では佐倉シニアに所属。千葉学芸では1年春からレギュラー。憧れの選手はエンゼルス・大谷。1メートル85、95キロ。右投げ右打ち。

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