41歳のオリックス・能見 移籍後初セーブ!!史上初2球団で最年長S 守護神不在のチーム救った

[ 2021年5月3日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス5ー4ソフトバンク ( 2021年5月2日    京セラD )

<オ・ソ>9回を抑え宗とタッチを交わす能見(左)(撮影・後藤 正志)
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 今月28日に42歳になる左腕の経験値が守護神不在のオリックスを救った。5―0から7、8回に2点ずつを返され、不穏な空気が漂い始めた1点リードの9回にマウンドに上がったのは能見だった。

 「腹をくくるしかないと。9回は僕もそんなに経験していないので難しいところ。本塁に還さないことが一番なので」

 先頭・真砂の打球は左ふくらはぎ付近に当たり中前へ抜けたが続投。犠打で1死二塁を背負い、代打デスパイネと対峙(たいじ)しても冷静だった。初球143キロ直球で内角を突くと2球目は一転、外角フォークで遊ゴロ。最後は川島を内角へのフォークで三ゴロに仕留めると、左こぶしを握り、派手なガッツポーズを繰り出した。

 移籍後初セーブで、41歳11カ月は07年吉田修司の40歳7カ月を更新する球団最年長セーブ記録。阪神でも41歳5カ月で同記録を保持しており、史上初となる2球団での記録保持者となったが「夢がないねえ」と冗談を交じえて笑った。

 家族思いで知られる左腕だからこそ、印象深い言葉がある。「家族に一日でも長く(父の背中を見せたい)というのはないですねえ。僕はオリックスに拾ってもらった。今は、しっかり恩返ししないといけない思いの方が強い」。平野佳とヒギンスが故障離脱するなど抑え不在の中で、チームの勝利に貢献したことがうれしかった。

 中嶋監督は「打ち取り方を知っているし、うまい。平野佳やヒギンスが帰ってくるまで、能見でいくかもしれない」と今後の重要局面での起用を示唆。頼れるベテランが上位浮上のキーマンだ。(湯澤 涼)

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