DeNA・桑原ダイブも…情熱だけでは勝利つかめない　0―1の6回ライナー性の打球捕れず三塁打に

セ・リーグ   DeNA2－2巨人 （ 2021年4月18日    横浜 ）

＜D・巨＞6回無死、岡本和の打球を後ろにそらす桑原（撮影・森沢裕）
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　負けなかった。でも勝てなかった。2―2のドローで、DeNA・桑原のプレーはその分岐点だったかもしれない。一瞬で「冷静と情熱のあいだ」の判断が求められた。

　0―1の6回だ。先頭・岡本和のライナー性の打球に中堅手・桑原が左斜め前方に走りダイブ。だが打球は手前約30センチで弾み、グラブに入らず中堅フェンスへ転がった。三塁打。1死から大城の遊ゴロで2点目を奪われた。

　俊足で守備範囲の広い熱血漢の桑原。今季も好守で投手陣を助けてきた。とはいえ、リスクを最小限に抑え失点を避けたい場面。ワンバウンドで確実に処理か、体に打球を当て手前に落とすことができるような飛び込み方が求められた。三浦監督は「桑原の気持ちは大事にしたい」と言いつつ「結果的に三塁打。状況判断に関し、コーチと話してもらわないと」と振り返った。

　ソト、オースティンが打線に加わり、失点を極力防げば、打線が援護できる可能性が増した。両助っ人の今季初打点で奪った2点を最少失点で守れたかもしれない一戦だった。（大木　穂高）