DeNA・阪口「とっても嬉しいです」 プロ4年目で待望初勝利、記念球は「女手一つで育ててくれた母に」

[ 2021年4月4日 18:37 ]

セ・リーグ   DeNA3―1広島 ( 2021年4月4日    横浜 )

<D・広>阪口(右)にウイニングボールを手渡す三浦監督(撮影・島崎忠彦)
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 DeNAの4年目右腕・阪口皓亮投手(21)が広島戦(横浜)で今季初登板初先発。首位・広島打線を5回3安打無失点に抑えて待望のプロ初勝利を挙げるとともに、開幕9戦目にしてチームへ今季初白星をもたらした。

 試合後のお立ち台で「とっても嬉しいです」と第一声を発した阪口は「チームも勝てない状況が続いてましたし、僕個人の話ですけど、僕自身やっぱり勝利が欲しいっていうのがあって、気持ちを前面に出していくぞ!という気持ちで投げました」とコメント。「トバさんに『配球のことは任せてグッチは全力で腕を振ってくれ』っていうふうに言われたので本当にその通りに僕は全力でトバさんを信じて腕を振ることができました」と好リードで引っ張ってくれた戸柱に感謝した。

 阪口は初回、先頭・田中広に遊撃へ打ち返され、一度は遊安と判定されながらも三浦監督のリクエスト成功で遊ゴロとなって1死。試合前までリーグトップの打率・500と好調の菊池涼を空振り三振に仕留めて2死走者なしとした。ここから西川、鈴木誠に連続長短打され二、三塁とピンチを迎えたが、続く松山を空振り三振。初回を無失点で切り抜けると、2回の1死一塁も三振ゲッツーに打ち取り、1死から左翼・佐野の落球で俊足の田中広に二塁まで進塁を許した3回も菊池涼、西川を連続遊ゴロで失点せず。5回の2死一、三塁も西川を二ゴロに仕留めた。味方打線は3回に神里の今季1号ソロで先制し、4回には宮崎の1号ソロで加点。5回には牧の適時打で3点目が入り、3―1で逃げ切った。

 今季初スタメンで3回に先制1号ソロを放った神里は2017年ドラフトの同期。「ずっと点が欲しいなって僕自身やっぱり思ってたんで、神里さんのホームランは…同期ですし、すごいありがたいなと思いました」と感謝した阪口は、監督初勝利となった三浦監督から気前よくウイニングボールもプレゼントされた。この記念球の行き先については「きょう多分、お母さんとお兄ちゃんが見に来てくれていると思うので、やっぱり女手一つで育ててくれた母に感謝の意味も込めてプレゼントできたらなと思います」と孝行息子ぶりも見せていた。

 なお、阪口の投球内容は5回で打者21人に対して112球を投げ、3安打無失点。3三振を奪い、与えた四球は3つだった。

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