“ハマの番長”三浦監督「一つ勝つっていうのがどれほど大変か…長かった」12球団しんがり、9戦目初勝利

[ 2021年4月4日 18:14 ]

セ・リーグ   DeNA3―1広島 ( 2021年4月4日    横浜 )

<D・広>勝利しスタンドに向かってあいさつする三浦監督(撮影・島崎忠彦)
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 球団ワースト新となる開幕7連敗を免れ、12球団しんがりとなる開幕9戦目にして待望の今季初勝利を挙げた“ハマの番長”ことDeNAの三浦大輔監督(47)はさすがに笑顔が絶えなかった。

 初めての勝利監督インタビューで「本当に一つ勝つっていうのがどれほど大変かっていう期間でしたね」としみじみ。3月26日に行われた巨人との開幕戦(東京D)で守護神・三嶋が亀井にプロ野球史上初の開幕戦代打サヨナラアーチを浴びてから初勝利を手にするまでの9試合を「長かったですね」と振り返り「一つ勝っただけですけど、チームにとっても本当に大きな1勝だと思います」と噛み締めるように振り返った。

 今季初登板初先発のマウンドに送った4年目右腕・阪口が首位の広島打線を相手に5回3安打無失点と好投。今季初スタメンとして1番に起用した神里が3回に先制の1号ソロを放つと、4回には宮崎も1号ソロを叩き込み、開幕から3番に起用し続けているドラフト2位の新人・牧が3点目の適時打を含む3安打と活躍した。3―0で迎えた8回には昨季途中まで守護神だった山崎が1点を失い、2点差に変わった9回も三嶋が先頭から連続四球を与えて無死一、二塁とピンチが続く胃の痛む展開となったが「信じて送り出しているので信じて見てました」と言い切った。

 一度は選手から受け取った監督初勝利のウイニングボールも、プロ4年目で待望の初勝利となった阪口に気前良く直接手渡してプレゼント。「阪口が1球1球魂を込めて、しんどいところもあったと思うんですけど、そこを乗り越えて本当にナイスピッチングだったと思います」と称えた。

 「全員で勝ち取った勝利だと思います」と三浦監督。神里の起用については「相性もありますし、コーチからの進言もあってきょうは1番で起用しました」と“聞く耳”を持つ指揮官の片りんも見せた。「先制できたのも大きかったですし、守備でも本当に貢献してくれました」と先制弾直後の4回に鈴木誠の左中間を抜けそうな打球を横っ跳びで捕球するスーパープレーで防いだ神里の活躍に目を細めた“番長”。「一つ勝っただけですけども、この勢いをこれから続けていきたいと思います」と力強く先を見つめていた。
 

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