中日・福留、古巣復帰初ヒット 今季初先発で5010日ぶり

[ 2021年4月4日 05:30 ]

セ・リーグ   中日0-1阪神 ( 2021年4月3日    京セラD )

<神・中>2回1死、福留は左越えに二塁打を放つ(投手・青柳)(撮影・坂田 高浩)
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 敵地にもかかわらず、大声援を浴びた中日・福留は二塁塁上で小さく右拳を握った。2回1死、阪神先発・青柳の144キロ直球をとらえ、左中間フェンス直撃の二塁打を放った。古巣の温かさも実感した中日復帰後初安打。「1本出て、ホッとしたのが一番です」と思いを口にした。

 起用に応えた。「5番・右翼」で復帰後、初先発。中日でのスタメンは07年7月15日阪神戦(甲子園)以来、実に5011日ぶりだった。復帰8打席目、中日では5010日ぶりとなる安打は、昨年まで8年間を過ごしたチーム相手に記録。「たまたま、そういう巡り合わせだったと思う」と控えめに喜びをかみしめた。

 打率は・125と本調子にほど遠い。だが、球界現役最年長には数字では計れない存在感がある。8回2安打無失点と好投した先発・柳は2日の練習中にアドバイスをもらったという。「去年まで阪神にいた方。そういう話とか、日頃からアドバイスをもらっています」。内容は「企業秘密」としたが助言を確実に好投につなげた。

 与田監督は「いい形のヒットも出たので、一安心だと思う」と心中を察し、今後も状況に応じて先発起用する方針を示した。痛恨のサヨナラ負けで勝率5割に逆戻りする中、大ベテランの一打は何よりの収穫だった。(桜井 克也)

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2021年4月4日のニュース