日本ハム・中田4号 オープン戦自己最多「自分の中で自信になった」

[ 2021年3月21日 05:30 ]

オープン戦   日本ハム11―0中日 ( 2021年3月20日    バンテリンD )

<中・日>初回2死、中田は中越えソロホームランを放つ(撮影・椎名 航)
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 日本ハムの中田翔内野手(31)が20日、中日戦の初回にオープン戦の自己最多を更新する4号ソロ本塁打を放って開幕への手応えをつかんだ。

 「今日の本塁打は引っ張った当たりじゃなく、中堅へああいう強い当たりを打てたのは、自分の中で自信になった。ホッとした」

 中日・柳の144キロ直球を捉えたのは「バットの少し先」だった。それでも打球はぐんぐん伸びてバックスクリーンに着弾し「打ったポイントが良かった。思った以上に飛んでくれた」と振り返った。この試合は若手優先の起用で1打席で交代しただけに、まさに一発回答。本塁打数はオープン戦2位タイに浮上した。

 昨季自己最多31発を放った昨季は、自身の打撃を「レベチ(レベルが違うの意)」と表現した。春季キャンプ終了時には感覚が悪い打撃の状態を「ゴミ」と表現していたが、2号ソロを放った14日の広島戦で「ちょいゴミ」に昇格。打撃フォームを試行錯誤する中、「今日は去年のイメージ」で一発を放ち、現在の打撃状態は「普通」と表現した。そして「早くレベチになるように頑張りたい」と笑った。

 師弟コンビ復活も復調のきっかけとなった。侍ジャパンの一員として出場した13年WBCで打撃コーチを務めていた、通算2480安打の元中日・立浪和義氏から試合前に打撃指導を受けた。キャンプ中に中日で臨時コーチを務めていた立浪氏は、練習試合で対戦した際に中田の打撃も見てくれていたといい、バットの出し方、タイミングの取り方などを教わった。「素直にここが駄目というところもはっきり言ってくれた。本当に参考にしながらやらせてもらっている」と感謝した。

 主砲の一発で勢いに乗った打線は、先発全員の15安打で11得点を奪う猛攻を見せた。「もっといい状態で開幕を迎えたい」と中田。昨季自己最多31発を放った4番が開幕前に状態を上げ、今季も量産の予感が漂う。キャリアハイ40発到達も夢ではなさそうだ。(東尾 洋樹)

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2021年3月21日のニュース