楽天・辰己 俺が「1番」打 広角に3安打でOP戦打率・481、トップ独走中

[ 2021年3月18日 05:30 ]

オープン戦   楽天13ー1オリックス ( 2021年3月17日    静岡 )

<楽・オ>4回1死一塁、中前打を放つ辰己(撮影・吉田 剛)
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 快音が止まらない。楽天・辰己が打ちまくっている。「圧倒的な成績を残す」と宣言して臨むオープン戦で、この日のオリックス戦でもリードオフマンで3安打。27打数13安打で打率・481とし、トップを独走中だ。

 3安打は広角に打った。3回の適時二塁打は左中間で4回は中前打。8回は右前適時打を放ち「コースに逆らわず自分のタイミングでスイングできている」と胸を張る。力任せの打撃を見直してバットの操作性も上がり、あらゆる方向にはじき返せるようになった。

 「1番・中堅」での開幕スタメンは確実。近年、チームは1番を固定できず、昨季も8人が起用された。辰己はわずかに1試合だったが、石井監督は「基本的には1番でシーズンに突入してもらえたら」と期待する。

 18年ドラフトでは外れ1位で4球団が競合した逸材。昨季までの2年間は、ともに打率が2割台前半に低迷して則本昂から「守備の人」と揶揄(やゆ)されたこともあったが打撃が開花しつつある。
 「とにかく出塁することをテーマにやっている」と辰己。出塁すれば自慢の俊足も生かせる。真価が問われる3年目。「犬鷲打線」の新たな斬り込み隊長になる。(重光 晋太郎)

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2021年3月18日のニュース