広島・森下 プロ初の“火曜日の男”へ 6連戦の頭は信頼の証「そこで結果を残せるように」

[ 2021年3月13日 05:30 ]

<オープン戦 広・日 雨天中止 広島練習>明るい表情でキャッチボールする森下 (撮影・奥 調)
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 広島・佐々岡真司監督(53)は12日、森下暢仁投手(23)を16日の西武とのオープン戦(メットライフドーム)に先発させることを明かした。登板日を日曜日だった前回7日のヤクルト戦から中8日空けて火曜日に変更。これで開幕後も「火曜の男」を託すことが決定的となり、本人も週頭の重責を担う覚悟を示した。

 佐々岡監督が「火曜の男」に求める条件は2つ。「6連戦の頭を取れること」「しっかりと試合をつくって長い回(を投げられること)」。昨季チームトップの10勝を挙げた森下が、文句なくこの条件を満たしていた。

 指揮官は森下について「埼玉で投げる。そのあとは分からないけど…」と話したが、16日の西武戦で先発させる意図は明らかだ。登板日が前回の日曜から火曜に変更されている。それは言うまでもなく、開幕2カード目初戦、30日の阪神戦(マツダ)に先発することを意味している。

 森下自身も週頭の先発を担う覚悟はできている。「そこ(火曜日)で長いイニングを投げられれば、後ろの人を楽にもできるし、勝てればチームもいい流れに乗っていける。そこで結果を残せるように…とは思っています」。昨季18試合に先発して7回以上を投げたのは12度を数え、5回未満は1度だけ。6連戦の初戦で多くの救援投手を投入することは避けられそうだ。

 昨季は主に金曜日からの3連戦に先発していたことで、火曜日の先発は1度もなかった。ただし、カード頭だった金曜日に6度登板して3勝1敗。昨季から相手エースと投げ合ってきた経験もある。

 「そういう人たちと投げ合えることは自分のプラスになるし、投球を見て感じられる部分もたくさんある。僅差だったり、競った試合で投げ勝てば成長につながる。そういうことも考えてできたらいいなと思います」

 開幕までは残り2度の実戦登板を予定する。ここまでは対外試合3試合で計10イニング1失点、防御率0・90と仕上がりは万全だ。「しっかり調整できているとプラスに捉えるところもあるけど、まだ(あまり)走者を出していない。走者を背負ってからどう抑えるかを考えながらできたらいい」。完璧な内容が不安要素と言うのだから、「火曜の男」にこれ以上なくふさわしい。(河合 洋介)

 ○…森下(広)は昨季登板18試合で10勝3敗。曜日別では

 木曜日=3試合2勝1敗
 金曜日=6試合3勝1敗
 土曜日=6試合3勝1敗
 日曜日=3試合2勝0敗

 6連戦最初の火曜日登板は未経験ながら、7月31日の巨人戦から9月4日のDeNA戦まで6試合連続でカード3連戦初戦の金曜日を任されていた実績がある。なお昨季広島の火曜日19試合のうち、もっとも先発が多かったのは九里の14試合で5勝4敗だった。

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2021年3月13日のニュース