岩手出身の楽天・銀次が3・11に東北への思いを語る「被災地からプロ野球選手が出てほしい」

[ 2021年3月11日 11:51 ]

報道陣の取材に応じる楽天・銀次
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 岩手県出身の楽天・銀次内野手(33)が、東日本大震災の発生から10年の節目を迎えた11日、被災地への思いを語った。

 「あれから10年ですか。一生忘れちゃいけないこと。毎年被災地に行っていて、町もきれいになってきている。ただ、人の心は簡単には戻らない。球団としても個人としても何が出来るのかを考えながらやっていきたい」

 震災発生時に在籍していたメンバーは数えるほどしかない。風化させてはいけないという思いから、復興支援活動を継続していくことの必要性を強く感じている。

 「今はコロナでなかなか出来ないけど、被災地訪問や野球教室を、また出来るようになったらどんどんやった方がいい」

 若年層の野球離れが懸念されているが、今も被災地にはプロ野球選手という夢を持つ子どもたちはたくさんいる。「被災地からプロ野球選手が出てきてほしい」と銀次。子どもたちの夢の背中を押すことも、プロ野球選手の果たすべき大きな役割だと考える。

 大規模災害への備えも呼びかけた。2月13日には福島県沖を震源とする最大震度6強の地震があったばかりで「今、何が起きてもおかしくない。準備は本当に大事です」。自宅の玄関には避難用の防災セットが入ったバッグを置いているそうで、避難した場合の集合場所を家族で決めているという。「3・11だけじゃない。起きたことを1人1人が常に心のどこかに置きながら生活していきたい」。これからも東北の「ご当地選手」としてメッセージの発信を続けていく。

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