楽天・マー君 開幕2戦目決定!得意デーゲームで“土曜の男”、2度目実戦登板は3回1失点

[ 2021年2月28日 05:30 ]

練習試合    楽天5ー1ヤクルト ( 2021年2月27日    浦添 )

<ヤ・楽>楽天先発の田中将(撮影・白鳥 佳樹)    
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 サタ“デー”マー君だ。楽天・田中将大投手(32)の今季公式戦初登板が、開幕2戦目の3月27日の日本ハム戦(楽天生命パーク)となることが27日、決まった。石井一久GM兼監督(47)が、涌井秀章投手(34)の3月26日の開幕投手指名と併せて発表。2試合目の実戦となる練習試合・ヤクルト戦で3回2安打1失点だった右腕が、球宴前までの16試合中15試合がデーゲームとなる土曜日の男に指名された。

 「必勝ローテ」が決まった。開幕投手は涌井、そして2戦目は田中将。石井監督は明確な青写真を描いている。「涌井で勝って田中で勝ち越す形を3連戦の中で理想としているので、そこに強い投手を2人もってくる」。長いシーズンを戦い抜き優勝するという目標の達成へ、最善のプランを練った。

 特に重視したのが、土曜日の先発投手が担う役割だ。「ナイター明けのデーゲームなので、凄く変化のある曜日。そこでしっかり勝ってもらいたい」と指揮官。2戦目は3連戦の同一カードの流れも左右する。「よほどのことがない限り、この順番でシーズンを戦っていく」と強調。球界屈指の先発陣がそろうからこそ広がった選択肢で、変化への対応力の高い田中将を、土曜日に据える。

 今季の土曜日の試合は計26試合。前半戦は16試合で、7月10日の西武戦(楽天生命パーク)の午後4時開始の薄暮ゲームを除き、15試合がデーゲームだ。心強いデータもある。メジャー時代の通算防御率は、ナイターが3・92に対してデーゲームは3・37。勝率もナイターの・610に対して、デーゲームが・660と高い。さらに、寒暖差の激しい春先の仙台は、デーゲームの方が気候条件にも恵まれそうだ。

 土曜日は仕事や学校の休みが多く、より多くのファンが球場に足を運ぶことができる。ホームはもちろん、ビジターでも絶大な集客力を発揮するのは確実。新型コロナウイルスが収束すれば、入場者数の上限も撤廃される方向。田中将も満員の声援を受けながら「土曜日の男」としてファンを熱狂させる日を心待ちにしている。

 ターゲットも決まり、調整の中身も濃くなっている。2度目の実戦だったこの日のヤクルト戦。直球とスプリットの精度の確認に重点を置き、先発マウンドに上がった。3回2安打1失点で「全体的に前回登板より良かった。ステップアップできたし、意味のある登板だった」と手応えを口にした。注目の「3・27」まで残り1カ月。本拠地で最高のパフォーマンスを発揮するための準備は続く。(重光 晋太郎)

 ≪日米14シーズンで開幕2戦目は4度目≫田中将の過去、日米計14シーズンでの初登板は、最多が開幕初戦で5度。次いで4戦目が4度、3番目に多いのが2戦目だ。開幕2戦目は楽天時代の08、10年とヤンキース時代の18年。最も登板が遅かったのは、頭部への打球直撃が影響した昨年の7戦目、次いでプロ1年目の07年の5戦目。開幕投手は、楽天時代が12年の1度で黒星。ヤ軍では15~17年と19年の4度。19年3月28日のオリオールズ戦で、日米通算5度目の大役で初白星を挙げた。シーズン初登板の日米通算は14試合で6勝3敗、防御率3.84。

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