オリックス・由伸 初の開幕投手から中5日で4・1鷹狩り 2戦目・山岡も中5日で「開幕ローテ5枚構想」

[ 2021年2月28日 05:30 ]

練習試合   オリックス1-0ソフトバンク ※特別ルール ( 2021年2月27日    SOKKEN )

<オ・ソ>5回、捕手・頓宮にツーアウトを確認する山本(撮影・井垣 忠夫)
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 オリックス・山本由伸投手(22)が3月26日の西武との開幕戦(メットライフドーム)で自身初の開幕投手を務めることが27日、決まった。この日行われたソフトバンクとの練習試合で3回無失点と好投。登板後に中嶋監督から通達された。同時に開幕2カードを5人で回す「5枚ローテ構想」も判明。開幕2戦目に山岡が続き、ともに中5日で次戦に回る大胆プランで今年こそ開幕ダッシュを決める。

 強い決意の表れだ。高卒5年目で、自身初の大役をつかんだ山本は、自ら切り出した。

 「登板後に、監督から“(3月)26日いくぞ”と言ってもらったので、気を引き締めて万全の状態でもっていく。悪い流れを断ち切って、良い開幕ができるようにしたいです」

 風格すら漂うマウンドだった。4回から2番手で登板。先頭・上林に初球149キロを中前に運ばれたが動じない。栗原を二ゴロ併殺、三森を二直と4球で“瞬殺”。6回には先頭・周東を最速155キロ直球で遊邪飛に仕留め真砂、上林を2者連続空振り三振。「全然仕上がってない。開幕を良い状態で迎えて、もっと上げられるようにする」と頼もしい。

 開幕戦は10年の勝利を最後に、1分けを挟んで9連敗中。だが、西武戦は先発7試合で4勝1敗、防御率0・68と好相性。「連敗がずっと続いているので何としても勝ちたい」と闘志を燃やすと、中嶋監督からは「重圧はかけたくないが、最初に負けて、“またか”となりたくない。そこは大事にしたい」と期待された。

 開幕ダッシュ構想も見えてきた。山本に続き、2戦目を山岡に託す可能性が浮上。ダブルエースを開幕カードに投入し、ともに中5日で次戦に回るプランもある。2カード目の3月30日ソフトバンク初戦に田嶋を配置し、同3戦目の4月1日を山本。3カード目初戦の同2日楽天戦に山岡が向かう算段だ。

 山本はソフトバンクに昨季6試合で2勝3敗ながら防御率2・48。山岡も楽天に通算20試合で10勝6敗、防御率2・69と快投に期待がかかる。両右腕がフル回転し、負の連鎖を断ち切る。(湯澤 涼)

 ○…オリックスは10年の開幕白星発進を最後に、11年引き分け、12年から9連敗の10シーズン連続開幕戦白星なし。これは76~85年の西武(9敗1分け)に並ぶパ・リーグ最長記録。このうちビジターで行われた7試合中4度がサヨナラ負けだった。開幕カード勝ち越しも10年が最後。11年の5割を経て12年から9シーズン連続負け越しが続いている。昨季は開幕の楽天3連戦を●●○のあと、ロッテ6連戦全敗を含む7連敗と大きくつまずいた。

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