開幕投手候補の阪神・藤浪 158キロも無関心 意識は試合内容も「良くもなく、悪くもなく」

[ 2021年2月28日 05:30 ]

練習試合   阪神8ー1中日 ※特別ルール ( 2021年2月27日    沖縄・北谷 )

<練習試合 中・神>「復活」の文字を向こうに力投する藤浪(撮影・北條 貴史)
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 MAXは158キロを記録した。中日スコアラーが構えたスピードガンは、4回先頭・京田の2球目に最速を表示。だが、こちらも開幕候補の阪神・藤浪には、球速への意識はなかった。どのようにアウトを取るか。三振を取りにいくのか、フライを打たせるのか。意識はそこに集中していた。

 立ち上がりの4回1死三塁から阿部の遊撃強襲打で1点を失ったが、直後に高橋周を遊ゴロ併殺。5、6回と走者を出した後は空振り三振で流れを切った。「自分の中では良くもなく、悪くもなく。もう少し意図したアウトを増やしたかった」と脳内イメージに実戦を近づけるための42球だった。

 紅白を含めた実戦は3試合で8イニング6安打1失点と、着実に前進を続けている。この日の登板後も「ちょっと気に入らないところがあったから、修正して終わりたかった」とブルペンで“おかわり”投球と結果に一喜一憂はしていなかった。矢野監督も「良かったわけじゃないけど、いろんなことができたのが収穫。勝つ投球を期待しているから」と信頼を寄せた。

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2021年2月28日のニュース