阪神 開幕から「3番・佐藤輝」あるぞ 井上HCが示唆「3番にサトテルって素直になっちゃってる」

[ 2021年2月26日 05:30 ]

これぞクリーンアップの舞い!?練習中に笑顔でガッツポーズを見せる阪神・佐藤輝(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 黄金ルーキーには無限の可能性が広がっている。阪神ドラフト1位・佐藤輝(近大)の起用法について、井上ヘッドコーチが今後も「3番」で起用する考えを明かした。

 「結果が出ているうえに、望めるものを3番にと。(1番から)左左左って並ぶけど、素直に考えた時、そういう並びになる。構想というか、監督もそうだし、オレも3番にじゃあ誰って言った時、やっぱりサトテル?って素直になっちゃってる」

 ここまでの実戦では期待通り、いや、それ以上の数字を残しているといっていい。実戦9試合で打率・424、2本塁打、8打点。「3番」起用された16日の楽天戦以降は5試合で20打数9安打の打率・450、1本塁打、5打点とさらに数字が高まり、重圧をはね返している。

 このまま結果を残せば当然、「開幕3番」も見えてくる。球団新人が開幕戦で中軸を打ったのは1972年に望月充が3番デビューを果たしたのが最後。佐藤輝が3番を打てば49年ぶりとなる。自身も「3番で頑張りたい。1、2番が塁に出ることが多いので、しっかり還すだけかなと思う」と譲らない気持ちを隠さなかった。

 この日のフリー打撃では75スイングで15本の柵越えを放つなど好調を維持する。あす27日の中日戦も3番での先発予定で「しっかり甘いところを捉えていければいいかなと思う。(状態は)悪くないと思う」と、さらなる打棒爆発を予告した。

 「3・26」まで1カ月。真価を問われるより、進化していく姿に注目が集まるはずだ。(長谷川 凡記)

 ○…阪神の新人選手が開幕戦に中軸で先発出場すれば、72年の望月充以来49年ぶりになる。中日戦(中日)に3番左翼で4打数1安打。8回の第4打席に左前へプロ初安打を放っている。2リーグ制以降では56年大津淳と2人だけ。大津は広島戦(甲子園)5番右翼で4打数3安打2打点。初打席の2回左越え二塁打から、4回右前打、5回右越え2点三塁打の3打席連続安打。5回には本盗でプロ初盗塁も記録している。

続きを表示

2021年2月26日のニュース