楽天・黒川 高卒2年目で初開幕1軍へ快音連発! 5の5で“ポスト浅村”へ猛アピール

[ 2021年2月26日 05:30 ]

練習試合   楽天10―2DeNA ( 2021年2月25日    宜野湾 )

<D・楽>6回2死二塁、適時打を放つ黒川(撮影・白鳥 佳樹)
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 狙うは高卒2年目で初の開幕1軍。楽天・黒川が、右へ左へ快音を連発した。5打数5安打2打点。「ポスト浅村」として期待される19歳は「今季は1年間1軍にいて、一本でも多くヒットを打つことを目標にしている」と言葉に力を込めた。

 DeNAとの練習試合に「8番・二塁」でフル出場。「黒川劇場」の開演は2回だ。開幕投手候補の大貫から右前打。4回は左翼線二塁打、5回は右越え適時二塁打をともに平良から放った。6回は左前適時打で8回は中前打。ブレークを予感させる5安打だった。

 ここまでの実戦7試合は全てフル出場。試合前の時点で22打数6安打で打率・273だったが、向上心が強く打撃を修正した。「満足いく結果が出ていなかったので、どの球にも対応できるように(打ち方を)変えた。自分から衝突するように打っていたので」。オフの自主トレで弟子入りした藤田から学んだ球を長く見る理論を実践し結果につなげた。

 ルーキーイヤーだった昨季は1軍で10試合に出場した。将来的には中軸を担える打撃センスの持ち主。浅村の後継者と目される期待の大型内野手は「浅村さんに“やるな”と思われたい。脅かす存在になりたい」と野心を抱く。石井監督も「シーズンでも見てみたい」と高く評価した。

 黒川を筆頭に若手野手が奮起して20安打10得点の大勝。ただ開幕が近づくにつれてレギュラークラスの出場機会が増えてくる。内野陣の層は厚いが諦めるつもりはない。未来のスター候補生が、南国で輝きを増している。(重光 晋太郎)

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2021年2月26日のニュース