日本ハム・ドラ6今川 有原から“置き土産”、ブルペン投球の打席で体感!!「凄い球」

[ 2021年1月28日 05:30 ]

マシン打撃を繰り返す今川(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 日本ハムのドラフト6位・今川優馬外野手(24=JFE東日本)が27日、他7選手らと千葉・鎌ケ谷で行ってきた新人合同自主トレーニングを打ち上げた。最終日は、レンジャーズ移籍が決まった有原航平投手(28)のブルペン投球で打席に立つ幸運も経験。地元・北海道出身のスラッガー候補は、前エース右腕の「置き土産」を糧に、1軍の沖縄・名護キャンプに挑む。

 見学する今川の熱い視線を感じたのだろう。鎌ケ谷の室内ブルペンで投球練習をしていた有原が「入っていいよ」と声を掛けてきた。ネット裏から右打席に進み出ると、球速150キロ超を誇る右腕の直球がズバっと来た。

 「立ち投げですけど凄い球だった。そんな人の打席に立てて光栄だし、いい経験ができた」。古巣の施設を借りて渡米前の調整を行っていた有原のわずか5球、それも捕手は立ったままだったが、メジャー級の球威は十二分に感じた。それだけではない。前エースから「何か見たいのある?」と球種まで求められ、「カットボールお願いします」と声を張った。その要求通り、力のこもった変化球が投じられた。

 「手前でグッと、見たことない軌道だった。そりゃあ芯外れるわ、と思った」。今川が所属していた社会人・JFE東日本に共通の知人がいたこともあって、実現した幸運だった。「今年初めて打席で見た投手の球が有原さんというのは感慨深い」と感激した。

 期待の即戦力スラッガー。東海大四時代の愛称は「よしお」だった。お笑い芸人の小島よしお似というのがその理由。社会人時代も小島のネタ「そんなの関係ねえ!」を何度か求められ、披露したという。プロ入り後も「いつかネタやらされるだろうから覚悟している」。前向き?な、元気さと明るさもアピールポイントだ。

 この日はトレーナーのコンディショニングからノック捕球、打撃練習で汗を流した。春季キャンプは1軍スタートが決まっている。少年時代から日本ハムの大ファン。「近藤さん、西川さんら1軍の選手たちと会えるなんてやばい」と胸躍らせるが、目標はもっと高い。「気が早いですけど、いつかメジャーで有原さんと対戦できたらいい」。有原が投じた一流の残像を胸に道産子の挑戦が始まる。(君島 圭介)

続きを表示

2021年1月28日のニュース