ソフトバンク・松本 全快へ全開 今季こそ開幕ローテ入り 昨年12月腰手術「シーズン間に合う」

[ 2021年1月13日 05:30 ]

練習を終え記者の質問に答える松本(撮影・岡田 丈靖)
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 今季こそ開幕ローテーションへ!リハビリ組のソフトバンク・松本裕樹投手(24)が12日、福岡県筑後市のファーム施設で調整した。昨年12月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受け、全治3カ月の見込みだが経過は順調。キャッチボールでは40メートルまで距離を延ばした。昨季は先発候補に挙げられながら、惜しくもローテーション入りを逃した右腕。2月のキャンプからブルペン入りし、アピールしていく構えだ。

 松本は、ファーム施設の室内練習場で患部を確認しつつ、体全体を大きく使ってキャッチボール。ここまでの手応えは良好だ。
 「術後、順調に来ている。2月からのキャンプでは、ブルペン入りし立ち投げをやっていける。1軍で先発としてやっていきたい」
 昨年12月に持病でもあった腰にメスを入れた。「1年間、症状がありながらのシーズンだった。早めにやれば、シーズンに間に合う。思い切ってやってしまおう」と決意した。

 今季こそ、の気持ちがある。昨季の開幕前。最後まで先発ローテーション候補として食らいついた。しかし、最後の1枠を二保と激しく争った結果、ものにできなかった。

 ただ、中継ぎとして25試合で28回1/3を投げ、防御率は3・49。巨人との日本シリーズ第4戦でも2番手登板。2回2/3無失点と好投し勝ち投手にもなった。

 「中継ぎで力の出し方を学んだ。昨年の経験を先発にも生かしていきたい」と、再び先発ローテーションに挑戦する。3カ月を見込む腰の全治は、開幕ギリギリ。それでも2月1日のキャンプインに向けて、焦らずに準備を進めている。

 直球の最速は153キロまで伸びた。昨年4月、コロナ禍で開幕が遅れる中での自主調整期間中にMLBのサイ・ヤング賞右腕、バーランダー(アストロズ)とシャーザー(ナショナルズ)の投球動画を研究した。「力と体の使い方が参考になった。スピードアップにつながった」と結果にも出た。今季、腰の手術を経て、さらに爆発する可能性もある。

 14年ドラフト1位右腕は、勝負の7年目とみる。キャンプインに向けて「可動域の制限が取れた。パフォーマンスを上げて、安定して力を出せるように」と虎視眈々(たんたん)。滑り込みを狙っている。

 ▼ソフトバンク・斎藤学リハビリ担当コーチ(松本の腰の現状に)キャッチボールを続けていて、3カ月ほどで回復できる手術。見る限りでは、大丈夫なのかなと。体の方の違和感もない。リハビリメニュー通りに進めていく。

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2021年1月13日のニュース