日本ハム・輝星「自覚を持ちたい」12日20歳誕生日、名護で今年初ブルペン20球

[ 2021年1月12日 05:30 ]

自主トレでランニングする吉田輝(球団提供)
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 春季キャンプ地の沖縄・名護に先乗りして合同自主トレを行っている日本ハムの吉田輝星投手(20)が11日、オンライン取材に応じた。成人の日に今年初めてブルペン入り。約20球を投げ、ここまでの練習の成果を確かめた。12日が20日の誕生日。新成人として「大人」の投手になって3年目のブレークを狙う。

 雨交じりだったこの日の名護。吉田は「沖縄の割にまだ暖かくない」と口にしたが、調整は待ったなしだ。キャンプでは実戦が早くから組まれている。「僕みたいな立場は紅白戦で試される。そこにしっかり合わせるために先乗りした」。今年初のブルペン投球では捕手を立たせ、フォームを確かめながら直球だけを投げた。「前で球を放せたし、体重移動もスムーズにできた」と体の仕上がりに手応えがあった。

 南の島で20歳になった。成人しての楽しみは、ずばり「お酒」。「秋田は日本酒が有名なので、これから勉強して飲み比べたい。いける口ならいいな」と米どころ出身はにんまりだ。ただし、美酒になるかどうかは野球の活躍次第。「20歳は大人の階段を上った感じ。10代は終わったので、もう少し自覚を持ちたい」と誓った。

 プロ2年間で通算1勝5敗、防御率9・77。同期では昨季9勝を挙げた巨人・戸郷に後れを取った。3年目のブレークへ投球も「大人」になりたい。

 序盤KOを何度も喫し、栗山監督からは「直球が悪い時にどう抑えるか考えろ」と課題を与えられる。「有原(レンジャーズ移籍)さんや上沢さんは、調子が悪いなりに7回3失点ぐらいに抑える。調子がいい時は完璧、調子が悪くても抑えるのがエースだと思う」。昨季は5回まで零封しながら6回に吉田正に逆転3ランを浴びた10月29日オリックス戦のような経験もした。「6回からギアを一段上げられるぐらいの体力の最大値を持ちたい」と、秋田で過ごした年末年始もほぼ休まずに走り込んできた。

 初詣のおみくじは末吉。「(金足農で)甲子園に出た年(18年夏に準優勝)が末吉だったからひそかに期待している」と口にした。おみくじでもう一つ、ニヤリとしたのが「恋愛運が良かった」こと。「“待ち人来る、驚くことあり”と書いてあった。驚くような人と付き合うのかな」。ちなみに同じ新成人の女優・浜辺美波が「めっちゃ好き」だという。(和田 裕司)

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