ソフトバンク・ドラ2笹川 「ギータ2世」が本家超えで「笹川1世」になる!

[ 2021年1月11日 05:30 ]

新人合同自主トレがスタートしアップする笹川(撮影・岡田 丈靖)
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 目標はでっかくギータ超えだ。ソフトバンクの新人合同自主トレが10日、福岡県筑後市のファーム施設で始まった。ドラフト2位の笹川吉康外野手(18=横浜商)は「ギータ2世ではなく、笹川1世になりたい」と昨季のパ・リーグMVPに輝いた大砲を超えると決意を語った。高校通算40本塁打をマークした未来の4番候補の挑戦が始まった。

 新人合同自主トレの初日のメニューを全てこなし、最後のランではさすがに疲れた様子を見せていた笹川。取材に応える声も小さかったが、その内容は力強かった。

 「まず目標は、柳田選手。そこから自分をアピールして“柳田2世”ではなく“笹川1世”になれるように」

 そんな笹川に熱い視線を送っていたのが藤本博史2軍監督だ。キャッチボール、トスバッティングに屋外球場でのランニング。その動きが懐かしい思い出と重なった。「体形や全体の雰囲気が柳田に似てるね。顔だけですね、違うのは」。柳田が入団時の11年には2軍打撃コーチで土台をつくり上げた。「楽しみな選手。パワーはあると思う。硬さはあるけど柳田も硬かったからね。1年たてば飛距離も出てくる」と期待を寄せた。

 笹川は柳田の入団時と同じ背番号44をつける。目標の一つが柳田が15年に達成した「3割、30本塁打、30盗塁」のトリプルスリー。走攻守でスケールの大きさが魅力だ。本家とはまだ対面していないが、「俊敏性を失わずに、どうやって体重を増やしたのかを聞きたい」と目を輝かせて話した。現在は88キロ。プロ1年目は体づくりをテーマに体重95キロ以上を目指す。「ティーやマシンの練習ボールがきれいでやる気が出る」。充実した筑後ファーム施設は、成長のために最高の環境だ。

 「笹川1世」と呼ばれるために。「自信がある打撃と脚力を見てほしい」。期待の大砲候補がプロの第一歩を踏みしめた。

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2021年1月11日のニュース