ヤクルト・ドラ1木沢「プロ仕様」小さめ新グラブで先発ローテ入り狙う 

[ 2021年1月10日 05:30 ]

新人合同自主トレでノックをうけるヤクルト・木沢
Photo By 代表撮影

 プロ野球の新人合同自主トレは9日、ヤクルト、日本ハムなど6球団が初日を迎えた。ヤクルトのドラフト1位の木沢尚文投手(22=慶大)は入団を機に新調したグラブを手にキャッチボールを行うなど軽快な動きを披露。各球団の金の卵たちがプロでの第一歩を踏み出した。

 しなやかなフォームから力強いボールを投げ込んだ。木沢の手にはプロ仕様に新調した黒色のグラブ。ドラフト2位の山野と約30メートルの距離で行ったキャッチボールでは関係者たちの視線を集めた。

 「プロ仕様です。大学時代から1サイズ小さくして操作性を高めました。(使い心地は)抜群です」

 慶大時代は市販されているアンダーアーマーの日本ハム・金子モデルを使用。通常の投手用よりも小さく操作性が高いのが特徴だが、「木沢モデル」は全体的にさらに5ミリ小さくマイナーチェンジした。「投げる中でグラブを引きすぎる癖があったので」と狙いを説明。軽量化にも成功し、左手に無駄な意識を置かずに投球に集中できるようになった。

 新人合同自主トレを視察した高津監督は最速155キロの即戦力右腕について「体の大きさもサイズもしっかりしている。大きな問題がなければ連れて行くことになる」とキャンプ1軍スタートを示唆。「開幕からしっかり自分の役割を果たしてくれるような投球を」と先発ローテーション入りも期待した。

 木沢も「1軍キャンプに行かないと話にならないと思う。キャンプに行くだけじゃなく、ローテーション争いをしないといけない」と自覚は十分。キャンプまでの3週間で体もプロ仕様に仕上げる。(青森 正宣)

 ◆木沢 尚文(きざわ・なおふみ)1998年(平10)4月25日生まれ、千葉県出身の22歳。船橋二宮小6年時にロッテJr入りし、藤平(現楽天)らと12球団ジュニアトーナメントを制覇。慶応高では甲子園出場なし。慶大では2年春にデビューし、通算23試合で7勝2敗、防御率2.98。3年秋に明治神宮大会で全国デビュー。1メートル83、85キロ。右投げ右打ち。
 

続きを表示

この記事のフォト

2021年1月10日のニュース