「菅野グラブ」で歩むエースの道 中日・高橋宏は大先輩の道具も、勝つ投球も真似る

[ 2021年1月10日 05:30 ]

<中日新人合同自主トレ>キャッチボール中に笑顔をみせる中日・高橋宏(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 中日のドラフト1位・高橋宏(中京大中京)は「菅野モデル」のグラブを準備し、エース道を極める。

 
 「菅野さんモデルです。中学から同じような形を使っていて、丸い形状のグラブが自分に合っている」
 
 ミズノ社からの用具提供が決まり、同社のブランドアンバサダーを務める巨人・菅野モデルのグラブをドラゴンズカラーの青で作ってもらった。
 
 まねるのはグラブだけではない。菅野の魅力を「チームを勝ちにつなげる投球」と羨望(せんぼう)。高校2年秋の新チーム結成後、公式戦28戦無敗を誇ったが、昨季、開幕から13連勝を記録した右腕が国内残留を決め「投げ合う可能性はある。まだ、その舞台に立てる実力でないが、いずれ投げ合いたい」と直接対決も望む。
 
 菅野モデルのグラブは「(革が)まだ硬い」と合同自主トレ初日のこの日は使い慣れたクリーム色のグラブでキャッチボール。「60%の力で投げた」と話したが、相手役を務めた2位・森(日体大)は「高校生なのに完成度、球の強さがすごい」と舌を巻いた。
 
 「キャンプインに全力投球できるように」と新人合同自主トレ中のブルペン入りを計画する期待の右腕。いつか球界のエースと胸を張って対決できるように、成長を続ける。

 〇…守備が売りのドラフト3位・土田(近江)は巨人・坂本モデルを意識したグラブをつくった。「ポケットが3つあるのが特徴です」と新しい相棒でゴロ捕球などを行った。ただ、キャッチボールの相手役が2年前まで投手だった同6位・三好(JFE西日本)であまりの球の強さに「グラブを替えないと」と苦笑い。初日を無事に終え「最初は緊張したが楽しくやれた」と笑顔で振り返った。

続きを表示

この記事のフォト

2021年1月10日のニュース