京都国際の“秘密兵器”がセンバツへ意気込み 11月だけで3本塁打の武田侑大「チャンスでホームランを」

[ 2021年1月7日 20:13 ]

タイヤの上で打撃練習する京都国際・武田侑大
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 昨秋近畿大会4強で、春夏通じて初の甲子園となる今春選抜出場を確実にしている京都国際。右すねを痛め、昨秋の大会では出場のなかった“秘密兵器”がいる。武田侑大(ゆうと)外野手(1年)は11月下旬、皇子山球場で行われた綾羽(滋賀)との練習試合で左翼へ特大の一発を放つなど、11月だけで3本塁打。急速に力をつけてきた。

 「今はまだ、全てが課題ですが、メンバー入りを勝ち取りたい。甲子園に出られたら、チャンスの場面でホームランを打てるようにしたいです」

 大舞台とチャンスでの強さは天性のものだ。中学時代から名の知れた“満塁男”。和歌山北ボーイズ時代、関西オールスター大会で和歌山選抜として奈良選抜と対戦し、9回2死満塁、4―8の場面から起死回生の同点満塁弾を放った。他校との練習試合では、ほとんどと言っていいほど「あの満塁ホームランの選手ですよね?」と声をかけられるという。小牧憲継監督(37)も「順調なら、選抜に出られれば1番か4番を打たせたい。体にバネがあるし、ポテンシャルは高いですよ」と話す期待の新星。投手陣は左右二枚看板の森下瑠大、平野順大(ともに1年)が安定しているだけに、破壊力のある武田が加われば戦力アップは間違いない。
 5日に新年の練習が始まり、この日は3日目。氷点下に迫る気温の中、打撃練習などで汗を流した。「しっかり野球に向き合える環境で野球をさせてもらえているので、結果で恩返ししたい」。初出場校の主軸として、旋風を起こす立役者になる。

 ◆武田 侑大(たけだ・ゆうと)2004年(平16)9月3日生まれ、和歌山県橋本市出身の16歳。紀見小1年のとき「紀見少年スポーツクラブ」で野球を始め、5年から「河内長野青葉」へ。紀見東中では「和歌山北ボーイズ」に所属。京都国際では公式戦出場なし。1メートル74、76キロ。右投げ右打ち。

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2021年1月7日のニュース