オリックス・黒木 支配下復帰 右ひじ手術乗り越え「無駄にしてはいけない」 700万円減で更改

[ 2020年12月4日 16:00 ]

<契約更改・黒木>700万円ダウンの2100万円で更改した黒木優太(撮影・井垣 忠夫)
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 オリックスは4日、育成選手の黒木優太投手(26)を支配下選手として登録すると発表した。この日、大阪市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、減額制限(1億円以下は25%)いっぱいとなる700万円減の2100万円でサイン(金額は全て推定)。背番号は「124」から、昨季まで着用していた「54」に変更する。

 「客観視する時間が増えて、今の自分の課題が見えてきた。この手術を無駄にしてはいけないと思いました。自分が54番以外を付け付けるとは思っていなかったので、元に戻れて良かったです」

 黒木は昨年2月の春季キャンプ中に右肘痛を発症。同6月に、右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(トミー・ジョン手術)を受けて、育成契約を結んでいた。今年10月22日のウエスタン・リーグ、阪神戦で実戦復帰し150キロを計測するなど順調に状態良化し、支配下復帰が決まった。

 「(離脱中はチームの試合を)見ていました。(1軍舞台に自分がいないことを)いつも思っていました。オリックスの選手の1人として見ていましたが、あらためて、野球が好きなんだなって」

 2年連続の最下位に沈んだチームは、得点力不足が深刻な一方で、救援陣の整備も重要事項の1つ。8回をヒギンス、ディクソンが抑え役を務めたが、シーズンを通して勝ち継投を確立できなかった。黒木は1年目の17年にいきなり必勝パターンを託され、55試合で6勝3敗、2セーブ、25ホールドを記録した実績があり、右腕の復権に期待が懸かる。

 「無理をしていた自覚がないから、こうなったのだと思う。自分のペースを乱さず、マイペースにやっていきたい」と意気込んだ。

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2020年12月4日のニュース