DeNA育成1位・石川 目標は支配下登録&幼少期に失敗した「リーゼントタッチ」

[ 2020年11月30日 05:30 ]

仮契約を結んだDeNA育成ドラフト1位指名の法大・石川
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 DeNAから育成ドラフト1位で指名された法大・石川が29日、横浜市内で入団交渉に臨み、支度金300万円、年俸340万円で仮契約。早期の支配下登録と「リーゼントタッチ」を目標に掲げた。

 無事に仮契約を終え、10年以上前の記憶が鮮明によみがえった。横浜市出身のベイ党。小学校低学年の頃、オフのイベントとして行われていたディナークルーズに参加した。当時エースだった三浦監督を前にテンションマックスの石川少年は代名詞のリーゼントに触ろうと手を伸ばした。しかし「おい、ダメや」と制され、無邪気な挑戦はあえなく失敗。監督と選手としての再会へ「触ってみたいです。チャンスをうかがって、行けるときがあれば」と思いは冷めていない。ハードルは高そうだが、支配下登録や初勝利を挙げた際に、三浦監督のお許しが出るかもしれない。

 4月に鉄棒から落ちて左手首を骨折。春のリーグ戦で登板がなく育成契約となったが、八馬担当スカウトは「(骨折前は)ロッテ1位の鈴木君と同じくらいの評価だった」と期待する。球団施設に「トラウマ」の鉄棒がないのも好材料。「即戦力の育成左腕」は指揮官のリーゼントに触れる日を夢見て努力を重ねる。(町田 利衣)

 ◆石川 達也(いしかわ・たつや)1998年(平10)4月15日生まれ、神奈川県出身の22歳。横浜高では藤平(楽天)との二枚看板で3年夏の甲子園出場。法大では2年春からリーグ戦に登板した。持ち球は直球、カットボール、カーブ、ツーシーム、フォークで、フォークは2種類を操る。1メートル78、73キロ。左投げ右打ち。

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2020年11月30日のニュース