阪神 来季新主将に大山!「もっともっと覚悟と責任感を持ってやらないと」

[ 2020年11月30日 05:30 ]

守備練習で笑顔を見せる大山(撮影・平嶋 理子)                                                      
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 阪神の大山悠輔内野手(25)が、来季のチームキャプテンを務めることが29日、決まった。重責をかみしめながら、言葉に決意を込めた。

 「特別変なことをすることはないですけど、チームを引っ張っていくところで、もっともっと覚悟と責任感を持ってやらないといけないと思っている」

 前日28日に矢野監督から直接、打診を受け「そういう立場、年齢にもなってきている」と、迷わずうなずいた。今季はシーズン終盤まで4番として本塁打王争いを演じるなど最後まで打線の中心として君臨。野手では福留、投手では藤川、能見と長年、チームを支えてきた存在がいなくなった中で、背番号3がチームを引っ張る立場になるのは自然な流れと言える。だからこそ、心は決まっている。

 「来年からは(ベテランに)頼ろうとしても頼れないので、自分たちの世代が引っ張っていかないといけない。助け合いながら、カバーし合いながらチームを強くするにはどうしたら良いのか考えながら」。同世代には近本、木浪、藤浪らがおり、上には梅野、岩貞、秋山らもいる。新世代を担う面々の力を結集する「中心」として、役割を全うする。

 福留、今季まで担った糸原から学んだものもある中で、思い描くキャプテン像。「僕にしかできないこともあるかもしれないし、自分のできることをしっかりやりたい」と背伸びや萎縮もすることなく、かじを取るつもり。指揮官からも「大山らしくその立場からどう成長していくかを楽しみにしたい」と期待された。

 当然ながら、背中にのしかかるものは、これまでよりも重い。チームが沈んでいる時に、鼓舞する力。求められるものは、決して少なくない。簡単ではない1年へ「チームの勝敗の全責任を背負うというか、覚悟と責任感、今年以上にもっと、もっと強く持ってやっていきたい」と表情を引き締めた。

 秋季練習も打ち上げとなり、キャプテンとして迎えるシーズンへ準備は始まっている。「これからは自分自身がどうやるか。来年のシーズンも始まってますし、時間を無駄にしないようにやっていきたい」。『C』マークを胸に刻んだ若き主砲が、フルスイングで猛虎を前進させる。(遠藤 礼)

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