ソフトB千賀が球団新の日本S第1戦3勝目 直球は67球中56球が150キロ超え 初戦で抑え込んだ意味

[ 2020年11月21日 22:16 ]

SMBC日本シリーズ2020第1戦   ソフトバンク5ー1巨人 ( 2020年11月21日    京セラD )

<巨・ソ>森(右から2人目)からウィニングボールを受け取る千賀(右)。左から工藤監督、グラシアル (撮影・森沢裕)
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 ソフトバンクの千賀滉大投手(27)が7回を3安打無失点の快投で勝利に導いた。

 パ・リーグ初の4年連続の第1戦先発。日本シリーズでの4年連続初戦先発は69~72年の堀内恒夫(巨人)以来、史上2人目だった。17年と昨季に次ぐシリーズ初戦勝利。シリーズ開幕戦で3勝は、前記堀内、渡辺久信(西)に並ぶ最多タイで、スタンカ(当時南海)の2勝を抜く球団最多記録となった。

 「初回は少し力が入りすぎてしまい、自分のバランスで投げる事ができなかった」としながらも「栗原の先制ホームラン、タイムリーのお陰で、中盤以降はとても楽な気持ちで投げる事ができた。少しボールにバラつきはありましたが、結果0点に抑えることができたので良かったです。大事な初戦をチームのみんなで良い流れにもっていくことができたと思います」と話した。

 初回に内角直球で岡本のバットを根元からへし折るなど3者凡退と絶好の立ち上がり。2回には丸をこの日最速の159キロで見逃し三振に斬った。3回から巨人打線が低めのフォークボールを見極めだすと、今度はカットボールやスライダーを織り交ぜて的を絞らせない。4回無死一、二塁では丸を遊ゴロ併殺、亀井も遊ゴロに抑えてピンチを脱した。

 最速159キロを記録した直球は67球中、56球で150キロ超え。フォークボールを見極められても、球威、そして他の球種で圧倒した。巨人打線に、宝刀フォークボールの見極めだけでは攻略できないと印象づけた。

 チームを18年の広島第3戦から日本シリーズ新記録の9連勝に導いた右腕に、工藤監督も「本当にこの大きな舞台で7回無失点。初戦がいかに大事かを本人も分かった上で、最初から全力で飛ばして、よく7回を抑えてくれた」と最大級の賛辞をおくった。

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2020年11月21日のニュース