広島・小園 打撃改造に手応え 悔しさ糧に来季3年目飛躍へ

[ 2020年11月21日 05:30 ]

足の上げ幅を抑える小園(撮影・河合 洋介)
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 広島・小園海斗内野手(20)が打撃改造への手応えを明かした。構える際の両足の間隔を狭め、右足の上げ幅を抑えることで体重移動を簡略化。参加中の「みやざきフェニックス・リーグ」では逆方向への打球が増えた。状況に応じて球を捉える位置を変更し、ノーステップ打法も導入。「打撃の引き出し」を増やし、来季3年目に備えた。

 両足を大きく開いて腰を落とし、右足を高く上げながら球を呼び込んでいた以前とは違う。フェニックス・リーグ9試合で打率・303。小園は両足の間隔を狭めて構え、右足の上げ幅も小さくして好結果を重ねてきた。

 「これまでは足を高く上げたり、構えた所から体重が左右に大きく動くので、軸足に体重が乗った状態をなかなかつくれなかった。いまは、しっかりと左足で軸をつくれている。練習から捉えられる確率が変わりました」

 軸足の左足ではなく、利き足の右足に体重が流れる傾向にあった。「左利きではないので意識しないと左足で軸をつくれない。そこをできないと、ちゃんとした打撃はできない」。常に軸足への体重を意識するフォームにすることで、課題だった体の開きが抑えられるようになった。

 「左足に軸をつくれているから、逆方向にいい打球が飛ぶ。センター中心に理想とする打撃ができているので、打率も残せているのかなと思います」

 今季ウエスタン・リーグでは76安打のうち右方向が34本(44・7%)と偏っていた。「フェニックス・リーグ」では直近5試合の6安打のうち4本が左翼から中堅方向。変化は目に見えて表れた。
 追い込まれてからはノーステップに切り替えるなど対応力も増加。「2ストライクからは、嫌らしい打撃をしたい。前の打席とか投手も考えて(捉えるポイントを)後ろに置いたりしています」。高卒2年目の今季は6打数無安打。悔しさが成長につながっている。(河合 洋介)

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2020年11月21日のニュース