ソフトB・周東、巨人かき回す!京セラDの“硬さ”歓迎「一番、走りやすい」

[ 2020年11月20日 05:30 ]

日本シリーズ 21日開幕   巨人―ソフトバンク

ダッシュを行うソフトバンク・周東(撮影・中村 達也)
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 「SMBC日本シリーズ2020」は21日に京セラドームで開幕する。ソフトバンクは19日、ペイペイドームで調整し、巨人との決戦の地・大阪入りした。1番での起用が濃厚な周東佑京内野手(24)は、舞台となる京セラドームの硬くて走りやすいグラウンドを歓迎。シリーズ独特のプレッシャーを楽しみたいと話し、ポストシーズン初盗塁に意欲を示した。

 初めて主力として臨む日本シリーズ。盗塁王のタイトルを引っ提げて大舞台に挑む周東は「意外と普段通りです。良くも悪くも勝てたらいい。自分がどうこうよりチーム。何でもいいんで当たってでも、まずは塁に出る気持ちですね」と努めて自分をリラックスさせるように話した。

 3年目の今季は9月中旬からレギュラーに定着。シーズン終盤は1番に固定され、プロ野球記録を更新する13試合連続盗塁など、50盗塁をマークして育成出身初の盗塁王に輝いた。3年ぶりのリーグ制覇に貢献したが、昨年の巨人との日本シリーズで打席に立ったのはわずか1度。「去年は何もできていないけど、それでも勝てたのでうれしかった」。自身も活躍し4年連続日本一を決めれば、喜びはさらに大きくなる。

 気負い過ぎ厳禁。ロッテとのCSでの精神面の反省を生かす。全2戦に先発出場し、8打数2安打1打点も盗塁0に終わった。「初戦、初回が大事と思い過ぎて力が入った。警戒されるのは覚悟の上と思っていたが何もできなかった」。守備でも送球ミスするなど硬さが見られ、選手会長の中村晃からは「誰がミスしたとか来年覚えてねーよ」と声を掛けられたという。日本シリーズには「出塁すれば“何とかしたい”くらいで。メンタルは楽な気持ちで行く」と心を落ち着かせて臨むつもりだ。

 今年の日本シリーズは、東京ドームが都市対抗野球の開催で使用できないため、巨人は京セラドームでホームゲームを開催する。決戦の地の“硬さ”は大歓迎だ。人工芝などグランドが硬くて走りやすく、快足が生きるという。「一番好き。走りやすいし、速い加速のままトップスピードでいけます」とプラスに働くと話した。

 「日本シリーズのプレーボールの1番バッターはその年に一人だけ。特権だと思う。そのくらいの気持ちで楽しくいきたい」。冷静かつ大胆に。盗塁成功率・893をマークした自慢の足で巨人をかき回す。

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2020年11月20日のニュース