阪神・及川 自己最長7回1失点で1軍猛アピール 同期のライバルに負けてられん!

[ 2020年11月20日 05:30 ]

フェニックスL   阪神2―4西武 ( 2020年11月19日    南郷 )

<フェニックスL 神・西>7回1失点の力投を見せた及川(撮影・大森 寛明)
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 「みやざきフェニックス・リーグ」に参加中の阪神・及川が、19日の西武戦でプロ入り後の最長を2イニング更新する7回を投げ、6安打1失点と好投した。

 「久しぶりにいい投球ができたと思う。まだまだ改善する所もあると思うので、満足せずにやっていきたい」

 持ち味の力強い直球と切れ味鋭いスライダーを主体に6奪三振。課題の制球面もわずか1四球と安定した。プロでは未到の6、7回をいずれも3者凡退。収穫多き98球だった。前回10日ロッテ戦は5回6安打4失点。映像を見返し修正に努めた。「体重移動でうまくボールに力を伝えられてなかった」。この日は軸足である左足に貯めた体重を逃さず、リリース時に放出した。

 「結果はいいと言われてきましたけど、自分としては思うような投球ができなかったですし、悔しいシーズンとなりました」

 1年目の今季は腰痛で一時離脱を余儀なくされるなど、ウエスタン・リーグ9試合で2勝4敗、防御率6・00。同期入団に目を向けると、16年U15日本代表で共にW杯を戦った宮城(オリックス)が1軍で3試合に先発し初勝利もマークした。「中学の時も一緒にやってますし、負けないように頑張りたい」。旧知のライバル左腕に刺激を受け、対抗心をのぞかせた。

 チームは今季、高橋のコンディション不良や島本の離脱もあり、左腕不足に悩まされた。「チームの役に立つのが選手としての役割だと思うので。チャンスがあるならどこでも投げたい。(フェニックスの)残り登板はしっかりとゼロで抑えられるように」。力投を続け、高卒2年目での飛躍を目指す。
(阪井 日向)

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2020年11月20日のニュース