変則投法の原点は野茂氏! 阪神育成1位・岩田 プロでも誓い「左打者は絶対抑える」

[ 2020年11月18日 05:30 ]

阪神との仮契約交渉を終えた岩田将貴(阪神球団提供)
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 阪神から育成ドラフト1位指名を受けた九産大・岩田将貴投手(22)が17日、福岡県福岡市内のホテルで交渉に臨み、支度金200万円、年俸300万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。

 「今回のドラフトで(阪神では)自分が一人、育成指名。下がることはないので、上だけを見て頑張りたい」

 阪神の一員となることが内定し、決意を新たにした胸中には偉大な先人の“イズム”を宿していた。中学3年時の13年、NOMOジャパンに選ばれた際に触れた日米通算201勝右腕・野茂英雄氏の考えとフォームだ。

 「何か一つだけでも突出したものがあった方がいい」という言葉に感銘。目の前で見たキャッチボールからトルネード投法を学習し、劇的な変身を遂げた。

 「当時はそんなに変則的なフォームじゃなくて、普通のただのサイドスローだった。最初は憧れで体をひねることを始めて、それが今となっては武器となっている。すごいありがたい」

 今では右足を上げる際に大きくひねりを入れ、3足分ほどクロスステップして投球するという「オンリーワン」を確立。「左打者は絶対に抑えるところが自分の長所でありアピールポイント」。プロでも唯一無二の存在を目指す。(惟任 貴信)

 ◆岩田 将貴(いわた・まさき)1998年(平10)6月16日生まれ、福岡県出身の22歳。吉塚小1年からソフトボールを始める。吉塚中では福岡ボーイズ所属で主に投手。九産大九州では1年夏からベンチ入り、同年秋からエース。2年春に甲子園出場。九産大では1年春からリーグ戦に出場して2年春7勝でMVP。1メートル78、83キロ。左投げ左打ち。

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