24年連続V逸のオリックス 中嶋監督代行「変な話、来季が始まっているぐらいのつもり」

[ 2020年10月16日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス4-9ソフトバンク ( 2020年10月15日    京セラドーム )

<オ・ソ24>7回、選手交代を告げた中嶋監督代行は球審の白井と長く話し込む(撮影・井垣 忠夫)
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 オリックスは3連敗に沈み、リーグ優勝の可能性が完全消滅した。現12球団では最長となる24年連続のV逸が確定。中嶋監督代行は言葉を絞り出した。

 「優勝はなくなったわけですが、シーズンが終わったわけではない。変な話、来シーズンが始まっているぐらいのつもりなので」

 球団は来季人事については検討中で、最終決定に至っていない。中嶋監督代行とも正式な話し合いは行っていない模様だ。一方で球団は育成能力や手腕を高く評価。26日にドラフト会議を控え、同23日の直前スカウト会議にも参加予定で、来季の戦力構想を練る重要ミーティングに加わることからも内部昇格は基本線とみられる。

 西村前監督から引き継いだ8月21日から21勝24敗2分け。節目の敗戦要因は継投失敗だった。田嶋が2―2の6回に1点を失い、なおも1死一、三塁で栗原に死球を与えたところで投入した比嘉が長谷川に満塁被弾した。

 「比嘉の経験に懸けたが、継投がハマらないということは継投ミス」と責任を背負い込んだのは、逆襲を見据えるから。「どう巻き返していくか。どうやって勝っていくのか。どうやって一人一人の力を出すかというのが始まっているものだと思うので。そこに向けて、やっていきたいと思います」と力を込めた。 (湯澤 涼)

 《現12球団では最長ブランク》オリックスはソフトバンクに敗れ、今季20試合を残して37勝57敗6分け。残り試合全勝でも勝率5割で、15年から6年連続の勝ち越しなしとなった。同時に今季のV逸も確定。首位のソフトバンクが残り試合に全敗すれば勝率・496でオリックス上位の可能性を残すが、この場合は目下2位のロッテがソフトバンク戦残り6試合以外に全敗の勝率が・508となり、オリックスを上回るため。前回リーグ優勝の1996年から24年のブランクは現12球団で最長。

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2020年10月16日のニュース