巨人・坂本 11戦ぶり16号ソロ&セ単独6位の160度目猛打賞!主将の活躍で連覇加速M28 

[ 2020年9月24日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人7―3広島 ( 2020年9月23日    東京D )

<巨・広>3回無死、右越えに16号ソロを放つ坂本(撮影・木村 揚輔)
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 体の開きを最後まで我慢し、ためた力を一気にボールにぶつけた。巨人・坂本が野村の真ん中高め直球を引きつけ、コマのように体を回転させて捉えた打球は、右翼席最前列まで飛んだ。

 「しっかり振ることができました。逆方向に打てているのは良かった」。3回無死、11試合ぶりのアーチとなる16号ソロ。初回に中前打、8回にも右越えに強烈な二塁打を放った。原監督も「スイングも非常に鋭くなっている。コマ同士がぶつかったら、バーンってはじける感じでボールに対してバットが出ている」と独特の表現でうなった。

 右方向への打球増は好調の証。試合前のティー打撃では、体の正面からトスされたボールを右膝を動かさずに打つ練習を繰り返す。体の開きを抑えるためだ。ボールの内側を打つメニューも組み込む。体が早く開かず、ボールの内側を捉えているからこそ、逆方向にも打球が飛ぶ。

 数字も物語る。今季の16本塁打のうち、5本が右方向。5本中、3本が9月に出ている。さらに9月の月間打率・333、6本塁打は月別で最高。シーズンのラストスパートへ調子を上げ、通算160度目の猛打賞。若松勉を抜きセ・リーグ単独6位となった。「1本出たら、2本目。2本出たら3本目という気持ちで一打席一打席やってきた結果だと思うので、もっともっと増えていければいい」と言葉に力を込めた。

 通算2000安打まで残り40試合で39本。1試合1本以下のペースに乗せた。「一つの目標でもありますし、今年中に打てるのがベストですけれど、あまり気にしていない」。チームは4連勝で優勝マジックは28に減った。主将の目に映っているのは、リーグ連覇と悲願の日本一だ。(青森 正宣)

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