阪神・ボーア 復調の3安打2打点 来日5度目の猛打賞 次は“22タコ”東京ドームで大暴れだ

[ 2020年9月14日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神7―6広島 ( 2020年9月13日    甲子園 )

<神・広(17)> 3回1死二、三塁、ボーアは中前適時打を放つ (撮影・後藤 大輝)
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 猛虎きっての長距離砲である阪神・ボーアが、アベレージヒッターと化した。すべて単打の3安打2打点。不調のトンネルの入り口で踏みとどまった。

 「これも野球の1つだね。打てない試合が続けばファンの方はガッカリするし。それでも次の試合に向けて準備をすれば打つことができる。野球のおもしろいところだね」

 10打席連続無安打で迎えた第1打席。0―3から1点を返した初回、なおも2死一、二塁で薮田のフォークを引っ張ると強いゴロで締めていた一、二塁間を破った。二塁走者の糸原が生還。6試合ぶりの打点をあげると、勢いに乗った。

 3回に同点とし、さらに1死二、三塁では、“ボーア対策”で登板した左腕・高橋樹のスライダーを強振。ライナーを中前に弾ませ、勝ち越し点をもたらした。5回2死走者なしでは再び中前打を放ち、5試合ぶり来日5度目の3安打だ。

 5回2死から中前打すると、次打者・糸井の中堅フェンス直撃の二塁打で一気に一塁から本塁を狙ったがタッチアウト。7回1死二、三塁で放った二直も、菊池涼に好捕されて併殺となったが痛烈なライナーだった。

 「小さな変化だけど、ビデオを見て感じたことを話したり意見を聞いたりしたんだよ」。試合前練習で井上打撃コーチと打撃フォームを確認。微調整が復調の一因となり、矢野監督を、「ボーアにも猛打賞が出ましたし。ちょっとずついい形の攻撃ができたので良かったと思います」と安心させた。

 休日をはさんで明日から東京ドームに乗り込む。今季チームは6戦全敗で、自身も6試合で“22タコ”を喫している鬼門だ。「打ててないからね。なにか変えていこうと思ってます」とリベンジを誓い、「ジャイアンツはみるからに独走してる。でも自分たちの野球をやって、少しでも優勝に近づきたい」と闘志を燃やしていた。 (巻木 周平)

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