楽天・渡辺直、松坂世代の現役選手にメッセージ「ボロボロになるまで野球をやって」

[ 2020年9月13日 13:38 ]

<楽・日(17)>引退会見する渡辺直
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 今季限りでの現役引退を発表した楽天・渡辺直人内野手兼1軍打撃コーチが13日、楽天生命パーク内で引退会見を開いた。楽天、横浜・DeNA、西武の3球団を活躍したいぶし銀の名バイプレーヤー。1980年生まれの「松坂世代」で唯一の現役野手は、涙ながらに14年の現役生活を振り返った。

 同学年の阪神・藤川球児投手も現役引退を表明したばかり。「同世代には素晴らしい選手が多くて、すごく尊敬していた。その世代で僕は社会人出身でプロに入るのが遅くて。ファンのような感じて見ていた選手たちと同じ時期に一緒に戦えたことを誇りに思う」。西武・松坂大輔投手をはじめ、チームメートの楽天・久保裕也投手、ソフトバンク・和田毅投手には「ボロボロになるまで、自分が納得するまで野球をやってほしい」とメッセージを送った。

 茨城・牛久高から城西大、三菱ふそう川崎を経て、06年の大学・社会人ドラフト5順目で楽天に入団。10年オフに金銭トレードで横浜(現DeNA)へ。13年途中には交換トレードで西武に移籍した。17年限りで西武を戦力外となり、18年から古巣の楽天に復帰した。球団史上初となる兼任コーチを務める今季は、ここまで出場機会がない。

 「これをやっておけば良かったという個人的な後悔はない。やっぱり優勝したい」

 残りのシーズンについては、選手とコーチそれぞれの立場で「どんな状況でも逃げずに仕事をする。グラウンドでもベンチの中でも、そういう姿を見せたい。選手に期待することは、どんな時も前向きにプレーしてほしい。応援してくれている人、期待してくれている人のために」と話した。

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