楽天渡辺直人が涙の引退会見「楽天で引退するのが夢だった」サプライズで岡島と浅村が登場

[ 2020年9月13日 13:23 ]

<楽・日(17)>笑顔の岡島、渡辺直、浅村(左から)
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 今季限りでの現役引退を発表した楽天・渡辺直人内野手兼1軍打撃コーチが13日、楽天生命パーク内で引退会見を開いた。試合前ということもあって、ユニホーム姿で登場。冒頭に「この度、現役を引退することを決断しましたことを報告させていただきます。支えてくださった全ての人に感謝を申し上げます。14年間、本当にありがとうございました」とあいさつした。

 引退を決断したのは9月に入ってからで、火曜日(8日)に石井GMに話をさせてもらった。家族にはその前日に伝えました」と経緯を明かした。きっかけについては「自分の出場機会がなくったのが一番の決め手。今までは自分が上手くなって試合で活躍したいと思っていたけど、若い選手の活躍がすごくうれしくて。若い選手の成長を見ることを幸せに感じるようになっていた。これは選手としては違うのかな、と思った」と説明した。

 1980年生まれの「松坂世代」。茨城・牛久高から城西大、三菱ふそう川崎を経て、06年の大学・社会人ドラフト5順目で楽天に入団した。10年オフに金銭トレードで横浜(現DeNA)へ。13年途中には交換トレードで西武に移籍する。17年限りで西武を戦力外となり、18年から古巣の楽天に復帰した。通算成績は1134試合、3297打数853安打(・259)、7本塁打、229打点、115盗塁。球団初の兼任コーチとなった14年目の今季は出場機会がなかった。

 「楽天に入団していろんなことがあって、最後は楽天のユニホームを着て引退するのが夢だった。幸せだなと思います」

 楽天ファンへの思いを聞かれると、こみ上げてくる感情を抑えきれなかった。何度も声を詰まらせながら「仙台で大きな声援をいただいて…その声援に助けられて…その声援に応えたいという思いで…他球団のユニホームを着ている時も、その思いは変わらなかった」と涙をぬぐった。

 会見の最後には岡島、浅村の2人がサプライズで登場。花束を手渡され、涙を流しながら熱い抱擁を交わした。

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