西武・山川 日本人最速150号!秋山先輩超え498試合で到達

[ 2020年9月13日 05:30 ]

セ・リーグ   西武4―8ソフトバンク ( 2020年9月12日    ペイペイD )

<ソ・西>6回、左越え本塁打を放った山川(撮影・中村 達也)
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 メモリアル弾に花を添える、どすこいパフォーマンス。あれ?やっていない。記念のボードが早く届いたため、西武・山川は「タイミングが合わなかった」と言う。ただし、通算150号のタイミングはバッチリだった。

 「勝ちたかったんですけどね。でもどういう状況でも1本出てたことはうれしかった」

 2―7の6回に武田のカーブを完璧に捉え、左翼席中段まで飛ばした。史上175人目の記録だが、498試合目での到達は球団OBの秋山幸二氏を30試合も上回る日本人最速だ。「自分は2軍が長かった。秋山さんは高卒で試合に出ていたから」と謙遜したが、ナインからの拍手に満面の笑みを見せた。

 「文句なしの成績で圧倒したい」と臨んだ今季だが、ここまで打率・230と苦しむ。10試合の時点では同・290、5本塁打と順調で「今年は試合後の打ち込みもやめ、体幹トレーニングを行っている」と話していた。

 ところが、その後は不振が続き、約1カ月前から試合後の打ち込みを再開。「バットを振るのが僕らしい。自分にうそをつきたくない」と漏らした。バットを握りながら調子を上げる。やはり、それが山川流の原点だった。

 7試合、29打席ぶりの21号は空砲だった。リーグ3連覇を目指す中、借金5の5位で責任も感じる。13日に首位・ソフトバンクに敗れると、自力優勝の可能性が消滅する。山川は言った。「最速もあったけど、21号を打ちたいと思っていた。明日からまた頑張る」。奇跡を起こすには、この男が打ち続けるしかない。(大木 穂高)

 ≪歴代10位のスピード達成≫山川(西)が12日ソフトバンク戦の6回に武田から今季21号を放ち通算150本塁打を達成した。プロ野球175人目。初本塁打は14年9月15日の楽天戦で辛島から放った。通算498試合目での到達は03年カブレラ(西)の380試合を筆頭に歴代10位のスピード。日本人では88年秋山幸二(西)の528試合を抜く最速記録になった。

 ▼西武・高木(5回先頭で中越えに3年目でプロ1号)手応えは完璧。地元(福岡)で初ホームランを打てたのがうれしい。

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