プロ野球「田沢ルール」撤廃 今秋ドラフトで田沢も指名可能に

[ 2020年9月7日 17:20 ]

BCリーグ埼玉・田沢
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 プロ野球の12球団代表者会議、理事会、実行委員会が7日、オンラインで行われ、いわゆる「田沢ルール」について撤廃することが決まった。

 田沢ルールとは、ドラフト指名を拒否して海外のプロ球団と契約した選手は、海外球団を退団した後も、一定期間(高卒選手は3年間、大学・社会人出身は2年間)はNPB球団と契約することはできない、という12球団の申し合わせ事項。08年12月に、当時新日本石油ENEOSに所属し、ドラフト1位候補だった田沢がレッドソックスと契約したことを受け、大リーグへの有望な若手流出を防ぐために承認された。

 「これにより海外から帰国した選手は本年10月のドラフト会議を含め、今後選択可能な対象選手となります。12球団から見直しが必要という声がかねて上がっており、選手会からも申し出があった」と日本野球機構の井原敦事務局長。10月26日に予定されるドラフト会議で、12球団が田沢を指名することが可能となった。田沢は3月にレッズ傘下マイナーを自由契約となり、7月にBCリーグ・埼玉へ入団。今季はここまで7試合に投げ、1勝0敗、防御率3・86の成績を残している。田沢ルールの撤廃でその影響は及ばないが、NPB球団でプレーするにはドラフト会議で指名される必要がある。

 ◇田沢 純一(たざわ・じゅんいち)1986年(昭61)6月6日生まれ、神奈川県出身の34歳。横浜商大高から新日本石油ENEOS(現ENEOS)を経て、08年にレッドソックスと契約。17年からはマーリンズ、エンゼルスなどでプレー。昨年8月にレッズとマイナー契約を結んだが、今年3月に自由契約となった。メジャー通算388試合で21勝26敗4セーブ89ホールド、防御率4・12。右投げ右打ち。

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2020年9月7日のニュース