阪神・藤浪 昨年0勝、今年はコロナ感染に練習遅刻で2軍…5試合目の勝利に「苦しいことばかりだった」

[ 2020年8月21日 21:50 ]

セ・リーグ   阪神7―4ヤクルト ( 2020年8月21日    神宮 )

<ヤ・神>ヒーローインタビューを終え帽子を取ってファンに応える藤浪(撮影・村上 大輔)
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 阪神・藤浪が7回途中4失点で、2018年9月29日の中日戦以来となる692日ぶりの白星を飾った。

 昨年は勝ち星がなく、今年3月に新型コロナ感染、5月には練習遅刻での2軍落ちの試練を味わった藤浪。7月23日の広島戦で今季初登板し、4試合で4敗。この日は2回に失策絡みで2失点、5回には村上に7回に坂口にソロ本塁打を浴びたがリードを許さず、救援陣も無失点リレーで勝利を手にした。

 ヒーローインタビューに立った藤浪は「2年間くらい勝てなかったので長かったなという気持ちと、今シーズンも勝てないピッチングが続いていたのでやっと勝てたかという気持ちが一番強い」と率直な気持ちを明かすと、スタンドからは拍手が沸き起こった。

 ここまでは「苦しいことばかりだったように思いますし、つらいことも多かったですけどコツコツやるしかないと思って毎日練習してきた」と地道な努力がようやく実った。この日は「勝ち星はもちろん欲しい気持ちはあるんですけど、そういう欲は持ちながら、そういう気持ちは抑えつつ力まないように自然体で入ろうと思ってマウンドに上がった」と振り返った。

 自身が打ったチーム38イニングぶりの得点となった先制打には「ラッキーだったと思う。(1死満塁で)打った瞬間、やばいホームゲッツーだと思った。一生懸命走ったてんで一塁もセーフになった」と喜んだ。次回登板に向けて「たくさんの応援が励みになった。1個勝って自分自身も流れが変わってくると思うのでしっかり勝てるように、長いイニングを投げられるように貢献できるように頑張りたい」と意気込んだ。

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