鶴岡東 今夏公式戦わずか1試合の変則左腕・阿部が聖地先発に大抜てき 7回3失点

[ 2020年8月16日 19:10 ]

2020年甲子園交流試合第5日第3試合   鶴岡東5―3日本航空石川 ( 2020年8月16日    甲子園 )

<日本航空石川・鶴岡東>先発し7回3失点の投球を見せた鶴岡東・阿部(撮影・河野 光希)
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 今夏公式戦でわずか1試合しか登板がなかった背番号18の左腕・阿部駿介投手(3年)が先発に抜てきされ、7回3失点。粘りの投球で貢献した。「こんな大舞台で投げさせてもらえてうれしかった」とはにかんだ。

 もともと上手投げだったが1年時に故障を予防するため佐藤俊監督から横手投げに転向した。打者や球種によって捕手のサインで若干腕を上げたり、リリースポイントを工夫している。

 最速は128キロ。腕を小さくたたむテークバックで、出所が見づらいフォームが特徴的だ。立ち上がりの初回、2回で3失点したが、3回以降は持ち直し、以降は無失点に抑えた。試合後、ヒーローインタビューでは報道陣から矢継ぎ早に質問が飛び、びっくりした様子。「いつも表情に出ないと言われるので…でも気持ちはドキドキだった。打たれたら仕方ない。腕を振ることだけ考えた」と夢中のマウンドを振り返った。

 佐藤俊監督は「3年間、一番練習に一生懸命取り組んでいた。この舞台にふさわしい投手」と先発させた理由を説明。「落ち着いて、よく投げてくれた」と目を細めた。

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