巨人流新応援様式は「足拍子」 28日から東京D“大トリ”有観客

[ 2020年7月14日 05:00 ]

新神戸から広島に向かう巨人の原監督(撮影・村上 大輔)
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 巨人が観客を入れた東京ドームでの今季初戦の28日DeNA戦に向け、新たな応援様式として手拍子に加えて「足拍子」を検討していることが13日、分かった。12球団で「大トリ」の観客を入れた本拠地開催で、新型コロナウイルスの飛沫(ひまつ)感染リスクもなく、着席したまま一体感を生む演出。ドーム球場ならではの音響効果も期待でき、新様式の応援スタイルを提案する。

 プロ野球が上限5000人で10日に再開した、観客を入れての試合開催。「ウィズコロナ」の新たな応援様式として、大声での声援、応援歌の合唱、メガホンの使用、タオル回しなどは禁止された。巨人は前日まで、ほっともっとフィールド神戸でヤクルト戦を主催。応援の基本は「拍手」だった。

 14日からの広島戦に向けて敵地入りした原監督は、11、12日の球場での応援スタイルに「紳士的だった。コロナに対する認識の高さが分かる」と感心。「5000人とはいえ結構多く見えた。ありがたいよ」とファンに感謝も述べたが、球団は一段階進んだ応援方法を模索する。

 星春海総務本部長は10日に「飛沫感染対策が重要だと(専門家の)先生方からもあった。手拍子など音を鳴らしていくのは推奨していく。その代わり声を出さないように」と説明していた。今後も全球場で従来の応援スタイルが制限される中、球団内で候補の一つに挙がっているのが「足拍子」だ。

 声を出さないため飛沫感染のリスクはない。禁止されている立ったり座ったりを繰り返す集団での動きと違い、席に座ったまま球場の一体感を出すことができる。足拍子に合わせ、録音された応援歌のボリュームを徐々に上げる「相乗演出」も検討されている。

 コンサートでの足拍子といえば、ロックバンド「QUEEN」の代表曲「We Will Rock You」が有名。オーケストラでも手拍子、足拍子は、観客が演奏に参加するための演出に用いられる。音の反響しやすいドーム球場で、足拍子の重低音が選手をさらに後押しする。

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2020年7月14日のニュース