打撃好調の広島・堂林、レギュラー固定 ピレラ“次第”も…佐々岡監督が構想示唆

[ 2020年7月1日 05:30 ]

室内練習場で、練習を終えバスに乗り込む堂林(撮影・久冨木 修)
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 広島・佐々岡真司監督(52)はヤクルト戦が雨天中止になった30日、堂林翔太内野手(28)のレギュラー固定を基本線とする構想を示唆した。相手投手の左右、相性などを考慮しながら、ピレラ、松山の起用方法を判断する方針。いずれの先発オーダーでも堂林の出場は決定的で、チームトップの打率・414の好調さを買って打線のけん引役を託した。

 移り変わる構想の中でも、堂林の存在価値は揺らがない。6月23日の巨人戦から6試合連続で先発オーダーが変更されてきた。松山の昇格、ピレラの三塁再挑戦。新たな起用法が続く中、佐々岡監督は、今後のオーダーについて言及した。

 「松山が入った中で、堂林も調子が良い。(相手先発の)右、左、相性を考えながら組み替える中、(ピレラは)三塁もやってもらわないといけない」

 28日の中日戦で左翼で出場を続けていたピレラが三塁で初先発。送球に課題の残る中、三塁オプションは継続される方針となった。

 ピレラが三塁合格となれば、堂林と松山が一塁で守備位置が重なる悩みが解消される。ピレラが三塁の場合は、「一塁・松山」「左翼・堂林」。左翼の場合は、一塁に堂林が入る。つまり、いずれのパターンでも、堂林がレギュラーとして固定されることとなる。

 堂林を使わない手はない。打率・414は、現在チームトップ。高卒11年目にして覚醒の予感が漂う。開幕9試合で7試合に先発出場。堂林は、「試合に出ても出なくても変わらず準備する。出たときに最高のパフォーマンスを出したい」と意気込んでおり、今後は継続して出場機会を与えられそうだ。

 堂林のレギュラー固定は、ピレラの守備力にかかっている。三塁は米メジャーで1試合しか経験しておらず、開幕前の実戦では送球に不安を残した。ピレラは、流動的な守備位置について「(打撃に)影響はありません。チームがどこを守ってほしいかが重要」と三塁起用を歓迎する。

 現在、貯金2。1日からのヤクルト2連戦で1つでも勝てば、貯金を蓄えたまま広島に凱旋(がいせん)できる。指揮官は、「遠征3カードが続いている中で、最低でも(勝率)5割と思っていた中で、いいスタート」と納得。好発進を支えた堂林の貢献は、今後も続く。(河合 洋介)

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2020年7月1日のニュース