ヤクルト奥川「甲子園スター対決」完勝!ロッテ藤原ら手玉、1回完全 最速タイ154キロ

[ 2020年7月1日 05:30 ]

イースタン・リーグ   ヤクルト3-1ロッテ(6回表無死、降雨コールド) ( 2020年6月30日    戸田 )

<イースタン ヤ・ロ>雨の中、力投する奥川(球団提供)
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 ヤクルトのドラフト1位・奥川恭伸投手(19)が30日、イースタン・リーグのロッテ戦に先発し、1回を完全投球。星稜(石川)で4度甲子園に出場し、昨夏準優勝した新人右腕は「甲子園スター対決」を制した。

 先頭は大阪桐蔭で3度全国制覇した藤原。追い込んでから145キロのフォークで二ゴロに仕留めた。「納得いってないですね。しっかり落ち切ってくれなかったので」と不満顔だったが、18年にU18高校日本代表でチームメートだった1学年先輩を手玉に取った。

 続く平沢は15年夏に仙台育英(宮城)で準優勝。5球目に自己最速タイの154キロ直球を投げ込んだ。ここで雨が強くなり一時中断したが、最後は内角直球(球速非表示)で見逃し三振。最後は11年春のセンバツを制した東海大相模出身の菅野を捕邪飛に仕留め3人で片付けた。それでも右腕は「内容はまだまだ。変化球が抜けたり、追い込んでから思ったところに投げ切れなかった。イマイチでした」と首をかしげた。

 実戦2試合はいずれも1回完全。ミーティングに遅れてまで奥川の映像をチェックした高津監督は「球の走り、変化球の切れ、一番は制球が抜群」と絶賛し「次のステップに上っていい。これから球数、イニングを増やしていくと思う」と話した。以前に7月中の1軍デビューの可能性を示唆しており、1軍戦をテレビ観戦している奥川も「あの舞台に立ちたいなという思いがどんどん強くなってきている」と目を輝かせた。(黒野 有仁)

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