中日・吉見が今季初勝利 無死一、二塁ピンチに3球連続内角で誠也を併殺斬り「当ててもいいと腹くくって」

[ 2020年6月27日 17:27 ]

セ・リーグ   中日6―1広島 ( 2020年6月27日    ナゴヤD )

<中・広>今季初勝利を挙げ、ガッツポーズする吉見(撮影・椎名 航)
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 中日の吉見一起投手(35)が広島打線を5回4安打1失点に抑えて今季初勝利を挙げた。

 チームが4連敗中という中で上がった今季2度目の先発マウンド。「僕自身、前回の反省があって、それを繰り返さないようにすること。あとはチームが連敗中だったので、何としても止めたい、止めるんだというのをモチベーションにしてきょうマウンドに上がりました」と試合前の思いを口にし、初回の3者凡退スタートについては「もう後先考えず…MAXではないんですけども目いっぱいいってはいたので、もうホントつぶれてもいいというぐらいの覚悟できょうはマウンドに上がっていたのでいいスタートは切れたかなと思います」と振り返った。

 前夜も中日投手陣が2本塁打されるなど、26日までの開幕7試合で打率・462、5本塁打、9打点とセ・リーグの打撃3部門でトップに立っていた広島の主砲・鈴木誠は2回の先頭で迎えた第1打席で二飛、無死一、二塁のピンチで迎えた4回の第2打席では三ゴロ併殺打に仕留めた。特に4回は3球連続で内角へのシュートを続けて凡打に打ち取ったが「外だけでは打ち取れないというバッターですし、本当に日本を代表するバッターでもあると思うので、ぶつけてもいいというか、ホントに勝負事なので当ててもいいと腹をくくって(捕手の)加藤くんが引っ張ってくれたと思います」と胸を張った。

 それでも「手応えはないですね。本当に1球1球、後先考えずに投げたので。途中バテましたけども、何とか5イニング投げ切れたので最低限の仕事はできたかなと思っています」とし、20日のヤクルト戦(神宮)で4回4失点と打ち込まれ敗戦投手となった悔しさをふまえて「勝ったってことはうれしいです。先発としてそこは目指しているところなので。ただ、これからもずっと試合はあるのでしっかりとコンディショニングを整えてケガしないように、ちょっとでも多く勝てるように、先発ピッチャーとしてまずゲームをつくる、しっかり自分の持ち味を出せていけたらいいかなと思います」と力強く語った。

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2020年6月27日のニュース