ドラフト候補の日本製鉄広畑・川瀬 自粛期間で“リセット” 2失点も変化球で2K

[ 2020年6月26日 16:59 ]

社会人野球オープン戦   三菱重工神戸・高砂2―0日本製鉄広畑 ( 2020年6月26日    日本製鉄広畑球場 )

<日本製鉄広畑×三菱重工神戸・高砂>4回から2番手で登板した日本製鉄広畑・川瀬 (撮影・後藤 大輝)
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 今秋ドラフト候補に挙がる日本製鉄広畑の川瀬航作投手(23)が4回から救援登板。1回2/3を投げ5安打2失点と打ち込まれたが、変化球で2三振を奪うなど変則右腕としての持ち味は見せた。

 「自分の悪いところが全部出てしまったような感じでした。イメージするボールの軌道で投げられていないと思います」

 特に左打者に対して高めのボールを痛打される場面が目立ったものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で自粛期間に入るまでは「どれだけ腕を振ってもボールがいかないし、スピードもまったく出なかった」という最悪の状態からは脱しつつある。自粛期間は「悪い感覚を全て捨てる感じ」で投球練習は最小限にとどめ、キャッチボールや内野ノックなど野手のような練習を繰り返して“リセット”を試みた。その結果「最近ようやくボールが指にかかるようになってきた」と上昇ムードを感じている。

 「各チームに1人や2人いたらいいなと思われる、自分にしか出せない味を出せるピッチャーになりたい」と2年前に指名漏れを経験したプロ入りを見据える。視察した巨人の岸敬祐スカウトも「他になかなかいないタイプなので面白い。強さを感じたボールもありました」と話していた。

 ◆川瀬 航作(かわせ・こうさく)1997年(平9)3月2日生まれ、大阪市出身の23歳。東淡路小1年時「淀川エバーグリーンズ」で軟式野球を始め、柴島中では「東淀川リバーズ」に所属。米子松蔭では1年秋からベンチ入りし、3年夏にエースとして活躍。京都学園大(現・京都先端科学大)では1年春からベンチ入りし、3、4年春にリーグMVP。1メートル82、90キロ。右投げ右打ち。

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2020年6月26日のニュース