楽天・石井GM ウィーラーと池田の電撃トレード経緯を説明、必要とされる新たな環境模索

[ 2020年6月25日 16:52 ]

ウィーラー(左)と池田
Photo By スポニチ

 楽天の石井一久GMが25日、ゼラス・ウィーラー内野手と巨人・池田駿投手の交換トレードに合意したことを報告した。オンラインで報道陣の取材に応じ、トレード成立までの経緯などについて説明した。

 まずは獲得した池田について「彼の長所は140キロ以上の直球を投げられるし、右打者へのチェンジアップ、左打者への逃げていくスライダーもある。左投手は僕たちにとって手薄なスポット。シーズンで1軍で活躍してくれることを期待している」と狙いを説明した。先発も中継ぎも経験していることから「可能性は狭く考えていない。先発も含めてリリーフも、自分の目で見て、彼の適材適所、活躍できる場を探してあげたい」とした。

 15年から楽天でプレーしてきたウィーラーについては「外国人選手(の枠から)あふれることがある中で、ウィーラー選手のようにキャリアを積んできた選手が1軍の舞台でプレー出来ないというのは、僕としても心苦しかった。ウィーラー選手も出場機会を求めていた。プレーする環境がほしいという話もあったので、こちらからプレーする環境を探していたというのが今回の経緯です」と明かした。

 石井GM自身も海を渡ってプレーした経験があり、異国の地で活躍の場を求める選手の気持ちは十分に理解している。だからこそバックアップという立場ではなく、必要とされる新たな環境を前向きに模索した。「出場機会があることがプロ野球選手にとって大切。それは日本人選手だけでなく、外国人選手も同じ。ウィーラー選手は楽天でキャリアを積んで、みんなに勇気を希望を与えてきた。そういう選手に“2軍だけにいてくれ”とは言えない。彼がまた1軍で活躍してくれるこが大事だと思う」と強調した。

 現在、チームにはブラッシュ、ロメロ、ブセニッツ、シャギワ、宋家豪の5人の外国人選手がいる。助っ人の力は大きいが、あくまでもチーム方針の基本軸は日本人の若手選手の育成と台頭だ。「ブラッシュやロメロに何かあった時、ブレークし始めている若い選手が補ってくれる戦力になってくれると思う。彼らのやる気に期待したい。今いる選手が育っていくことでイーグルスが強くなっていくと思っている」と石井GM。中長期的な視点で、今後もチームの強化を進めていく。

続きを表示

2020年6月25日のニュース